約 969,091 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/883.html
京太郎「まさか車に轢かれて足骨折とは…」 京太郎「まぁ命が助かっただけ運がいいと思おう!」 京太郎「…それにしても暇だ。テレビはつまんないし」 京太郎「皆今ごろ学校かぁ…」 京太郎「暇だし携帯で麻雀でもやるか」 麻雀部部室 優希「朝からどうしたんだじぇ染谷先輩」 まこ「こんな早くに呼び出してすまんかったのお、全員揃ったしちょっと報告があるんじゃ」 和「なにかあったんですか?」 咲「まだ部長と京ちゃんが来てないんですけど…」 まこ「あーそのことなんじゃが、京太郎のやつが車に轢かれてなぁ」 咲「えっ!?」 優希「まじか!?」 和「大変じゃないですか!須賀君は大丈夫なんですか?」 まこ「命に別状はないそうじゃ。ただ足を骨折してしばらく入院するそうじゃがな」 和「そうですか…取り敢えず命に別状がなくて安心しました」 咲「びょ、病院!病院行かないと!」 優希「そうだじぇ!急ぐじぇ!病院はどこだじょ!」 まこ「落ち着きんさい!これから授業じゃろーが!」 咲「そ、そうでした…」 優希「しかも今日は結構重要なテストがあったんだじぇ…」 和「お見舞いは放課後に行きましょう。所で部長はどこに?」 まこ「授業サボって見舞いに行ったわ」 咲「部長ずるい!」 病院 久「須賀君ー具合どうー?」 京太郎「部長!?なんでここにいるんですか!?」 久「そりゃーお見舞いに来たに決まってるじゃない」 京太郎「いや…今から授業なんじゃ…?」 久「サボったわ」 京太郎「いいんですかそれ」 久「私は部長よ?部員の危機に授業なんてどうでもいいわ」 京太郎「部長…」 久「それに…今日の最初の授業つまんないのよ」 京太郎「それが本音ですか」 久「と言うわけで一時間目が終わるまでここにいるわ。ジュース買ってきたわよ、飲む?」 京太郎「あ、飲みます。すいません」 久「携帯で麻雀やってたの?見せてみなさい…って」 京太郎「ん?」 久「相変わらずよく分からない打ち方してるわねぇ…」 京太郎「俺は普通に打ってたつもりなんですけど…」 久「いい機会だから個人指導してあげるわ。それポンして!」 京太郎「は、はいっ!」 京太郎(部長近い!すげえいい匂い!) 久「ふぅ…須賀君の指導は骨が折れるわねー骨折だけに」 京太郎(危なかった…いい匂いすぎてロッカーに押し込む所だった…) 久「あら、もう大分時間経ってるわね。そろそろ学校に戻るわ」 久「その前に」 京太郎「部長…その手にあるマジックは何に使うんですかね…」 久「決まってるじゃない!入院といったら落書きでしょ!」 京太郎「やっぱりですか!」 久「よし完成!」 京太郎「なんて書いたんですか…」 久「我はスケベ長野代表京太郎。我に近づくおなごは全員スケベな目で見るぞ」 京太郎「ひでぇ!絶対見た人に誤解される!」 久「大丈夫よ。皆イタズラだって思ってくれるわ」 京太郎「イタズラでも恥ずかしいんですけど…」 久「じゃ私帰るわー養生してなさい」 京太郎「あ、お見舞いありがとうございました」 久「治ったらまた個人指導してあげるから、がんばりなさい。じゃあね!」 バタン 京太郎「嵐のように去っていったな…でも個人指導は楽しみだぜ!」 病院 昼過ぎ 京太郎「病院食少ない。味薄い」 京太郎「男子高校生の腹はこんなもんじゃ満足しねぇ…」 京太郎「あーもうちょいなんか食いたい…」 まこ「思った通りじゃのう、落書きも予想通りやられとるし」 京太郎「染谷先輩!?」 京太郎「学校は…って今は昼休みか」 まこ「おまえさんが腹すかしてると思ってな、軽い物買ってきたんじゃ」 京太郎「ほんとですか!ありがとうございます!」 まこ「何、見舞いのついでじゃ、ここ学校から近いしのう。わしは放課後仕事入ってるし」 京太郎「仕事って言うと…雀荘ですか?」 まこ「それ以外何があるんじゃ、客はそこそこ入るんじゃが従業員が足りなくての、休むわけにはいかん」 まこ「そうじゃ京太郎、うちでバイトせんか?」 京太郎「バイトですか?でも俺麻雀弱いですよ」 まこ「最低限出来ればいいんじゃ。他にも料理運んだり掃除だったりする事は山ほどある」 まこ「他人の打ち方を見て自分も麻雀が打て、給料までもらえる。これほど得な事はないぞ。どうじゃ?」 京太郎「確かにすごくいい環境ですよね…やってみようかな」 まこ「それに…和もたまにうちでバイトするんじゃが…うちの店の制服はメイド服じゃ」 京太郎「それは…」 まこ「必然的にメイド服を着ることになる…どうじゃ?見たくないか?」 京太郎「先輩!俺バイトやりたいです!」 まこ「よし。まあそれは治ってから詳しい話をするとしてわしはもう帰るわ」 京太郎「そういえば昼休みもう終わりますね」 まこ「それじゃとっとと治すんじゃぞ」 京太郎「はい、お見舞いありがとうございました」 バタン まこ「バイトか…勢いで決めちゃったけど頑張るか!」 病院 夕方 京太郎「もう放課後か」 ガチャ 優希「おっ!ここにいたか」 京太郎「優希も来てくれたのか」 優希「ふふん。犬の面倒を見るのは飼い主の役目だからなっ!」 京太郎「言ってろ」 優希「タコス食うか?」 京太郎「食う」 優希「落書きには突っ込まないじぇ。どうせ部長だし」 京太郎「あーやっぱ分かる?」 優希「内容も本当のことだしな」 京太郎「そこは違うって言えよ!というか咲と和は?」 優希「咲ちゃんとのどちゃんは先生に呼び出されてたじぇ。終わったら来るじょ」 京太郎「おおっ!和も来てくれるのか!」 優希「私がいるのに他の女の話とはいい度胸だな犬。くらえっ!」 京太郎「おい、ほっへはひっはるはよ」(ほっぺたひっぱるなよ) 優希「おー思ったより伸びるじょ」 京太郎「やめんか」 優希「じゃ、私はそろそろ帰るじぇ」 京太郎「もう帰るのか?もう少しいればいいのに」 優希「タコスの安売りがあってなー買い占めに行くじょ!」 京太郎(買う人こいつの他にいるのか?) 優希「それに…そろそろ人の形が保てなくなるのだ」 京太郎「タコスにはならないからな」 優希「じゃあな!」 京太郎「おう」 優希「早く帰ってくるんだじょ!私はダーリンの帰りを待ってるからな!」 バタン 京太郎「誰がダーリンだ誰が」 京太郎「でもあいつといると気が楽だよなほんと」 京太郎「暗くなってきたな」 コンコン 京太郎「どうぞー」 ガチャ 和「須賀君、具合どうですか?」 京太郎「お、和か」 和「お見舞いに来たんですが…咲さんは来てますか?」 京太郎「いや、来てないけど」 和「えっ…」 京太郎「ん?」 和「咲さん…私より早く病院に向かったはずなんですけど…」 京太郎「…携帯は?」 和「忘れていったので私が持ってます」 京太郎「また迷子か…」 京太郎「まあ多分大丈夫だろ。よくあることだ」 和「大丈夫でしょうか…」 京太郎「長野だし多分道間違えたとかだろう。よくあることだ」 和「そうですね、待つことにしましょう」 京太郎「それにしてもあいつはこんな近い病院に来るのにどうやったら迷えるんだ…」 和「昔からああだったんですか?」 京太郎「修学旅行は警察ざたになったな…スキー旅行も捜索隊が出て大変なことになった…」 和「そんなに酷かったんですか…あ、リンゴ剥きますね」 京太郎「悪いな」 京太郎(しかし…下から見上げるおもちは素晴らしいな…動くと揺れるし) 京太郎(一回でいいから触ってみたいなぁ…) 和(…) 和「須賀君」 京太郎「ん」 和「視線、気付いてますからね」 京太郎「」 和「女の子は皆気付いてるんですよ、そういう視線。須賀君は表情にも出てますし、足に書いてある通りですね」 京太郎「すいませんでした!」 和「まあ男性ですし…仕方ないとは思いますけど」 和「須賀君は分かりやすすぎです。もう少し分かりにくくお願いします」 和「他校の人とか見てるときも…部長や染谷先輩は気付いてるんですよ」 京太郎「直すよう善処します…」 和「リンゴ、置いときますね。あとこれをどうぞ」 京太郎「ノート?」 和「今日の授業の内容が書いてます」 京太郎「おおっ!助かるよ!ありがとう和」 和「いえ、須賀君が赤点とられても困るので」 京太郎「俺は優希ほど勉強苦手じゃないって」 和「ふふっ、では私はもう帰りますね。遅くなると両親が心配しますので」 京太郎「ああ、悪かったなわざわざ来てもらって」 和「いえ、いつも雑用してもらっていますしこれぐらい当然です」 和「では、また来ますね。さようなら」 バタン 京太郎「…視線は直さねば」 京太郎「…もうそろそろ面会時間終了なのに咲が来ない」 京太郎「まあ大丈夫か、子供じゃないんだし」 京太郎「眠くなったな。ちょっと寝よう…」 京太郎「しかしこの尿瓶は慣れないな…あんまり出ないが寝る前にはしないと不安になるしな」 京太郎「さて…寝るか…」 京太郎「zzz」 病院 通路 咲「うう…道に迷って遅くなっちゃった…もう時間あんまりない…」 咲「京ちゃんの病室どこだろ…」 咲「あ…ここだ…須賀京太郎って書いてる」 ガチャ 咲「ごめんね京ちゃん遅くなっちゃって…あれ?」 京太郎「zzz」 咲「寝てるし…」 咲(起こすのも悪いし、寝かしといてあげよっと) 咲「ん?」 咲の視線→京太郎の足の落書き 咲(これやったのは…部長だね絶対…) 咲(何か他にもイタズラされてそうだなー)キョロキョロ 咲「あ」 咲が見つけたもの→尿瓶(京太郎使用済み) 咲(こ、これって…) 咲(し、尿瓶だよね?おしっこするときに使う…) 咲(そ、それがここにあるってことは京ちゃんが使ったってこと…?) 咲(そ、そうだよね!動けないなら使うしかないよね!) 咲「…」 咲「あ、あー…なんかトイレ行きたくなって来たなー」(棒) 咲「で、でも私、トイレの場所知らないし…」 咲「我慢したら間に合わずに漏らしちゃうかもしれないし…」 咲「かといって動き回ったらまた迷子になるかもしれないし…」 咲「し、仕方ないよね…うん」 咲「京ちゃんは…寝てるよね…?」 京太郎「zzz」 咲「じゃ、じゃあちょっとこれ借ります…」 咲「…」 咲(スカートは…脱がない下着だけ下ろそう…) 咲(スカート片手で押さえて…尿瓶はもう片方で…) 咲(ちょ、ちょっとがに股になったほうがいいかな…) 咲(これでいいかな…うん…) 咲(出る…) チョ チョロロロロ チョロ チョ チョ 咲(…) 咲(な、何やってるの私!?) 咲(これじゃ変態みたいじゃない!) 咲(と、取り敢えず後始末!あと証拠隠滅!) 咲(なんとか終わった…) 咲(もう…京ちゃんがあんな所に置いとくから…) 咲「そうだよ!京ちゃんが全部悪いんだよ!」 咲「京ちゃんまだ寝てる?」 京太郎「zzz」 咲「よし!仕返しに落書きしよ!」 咲「でも足はもう書けないから…顔に書いちゃえ」 咲「ふんふーん」カキカキ 咲「もっと書いちゃえ」カキカキ 咲「部長よりも恥ずかしいこと書いてやる」カキカキ 咲「いっぱい恥かけばいいんだよ。ふーんだ」カキカキ 咲「完成!」 咲「たくさんの人に見られて恥かくといいよ。ふふん」 ガチャ ナース「失礼しますぅー面会時間終わりですよぅー」 咲「わっ!すいません!」 ナース「あ、お邪魔やった?」 咲「い、いえっ!」 ナース「ラブラブやね~めっちゃ羨ましいわ~でももう時間やし、続きはまた今度にしてな~」 咲「い、いやラブラブなんて!じゃあ京ちゃんまたね!」 京太郎「んー…今何時だ…」 京太郎「あー結構寝たな…咲は来なかったのか…」 京太郎「あれ…?俺こんなに尿瓶使ったっけ…」 ガチャ ナース「すいませんー夕食ですぅー」 京太郎「はーい」 ナース「あ、起きてたんやねー」 京太郎「ついさっき起きたんですよ」 ナース「なるほどーはーい、ご飯やでー」 京太郎「あ、どうも」 ナース「そういえばさっきお客さん来てたでー」 京太郎「お客さん?」 ナース「うん、短い髪の女の子」 京太郎(咲か) ナース「それでなー…ふふっ」 京太郎「どうしたんですか?」 ナース「いやー須賀君の顔見てたらちょっとなー」 京太郎「?」 ナース「あ、うちそろそろ戻らんと。ばいばいスケベ代表須賀君」 バタン 京太郎「スケベ代表って…」 京太郎「それより顔って…どっかおかしいか?」 京太郎「もしかして咲のやつがなんかしたのか…?」 京太郎「鏡見てみるか」 鏡に映ったのは俺の顔と顔に書かれた『京ちゃんは私の将来の旦那様、ずっとずっと大好きです』という落書きだった。 焦って取り敢えず写メとってから落書きは消してしまったが。 看護師さん以外に誰にも見られてないことを話した時の咲の反応が面白かったな。 咲「結局恥かいたの私だけじゃない!」 カン! おまけ 憧「ねえ京太郎…これなにか分かる?」 京太郎「俺が使った尿瓶じゃねーか!汚いから触るなって!」 憧「嫌よ」 京太郎「嫌ってお前…」 憧「動かないで」 京太郎「はぁ?」 憧「…」スルスル 京太郎「な、何でお前パンツ脱いで」 憧「喋らないで、あんたはただ見てればいいの」 憧「この中にはあんたのおしっこが入ってる…声出さないでね」 京太郎(な、なんでこいつ俺が使った尿瓶にまたがってんだ!?) 憧「んっ…」 チョロ シャアアアア 憧「どう…?あたしのおしっことあんたのおしっこ…こんなに混ざってる…」 京太郎「」 もういっこカン 正直これ蛇足だわ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3855.html
京太郎「花火大会だからウチに来い、って言われた時は何かと思いましたけど」 咏「うん」 京太郎「まさか咏さんのマンションから花火大会の会場がここまで綺麗に見えるとは」 咏「ふははー。こっからの景色が気に入って決めたんだぜぃ」 咏「毎年この時期は知り合いのプロとか呼んで見てたねー」 京太郎「へぇ……じゃあ今年も誰かくるんですか?」 咏「いんや、京太郎だけだよ?2人っきりで見たいしね」 京太郎「咏さん……」 咏「お、始まる始まる」 京太郎「おー……すげー……」 咏「うーん、今年も綺麗だねぃ。お、キャラものとかすげーな!」 京太郎「あー、アレってすげー難しいらしいですね」 咏「うわ、でけー!!去年とか比べ物になんねー!!」 京太郎「ほんと……綺麗ですね」 咏「こういう時って、『綺麗だね?』『君の方が綺麗だよ?』みたいに言う流れじゃね?」 京太郎「うーん……それもちょっと考えたんですけど、無いですね」 京太郎「だって咏さん、綺麗っていうより可愛い方ですから」 咏「か、可愛いって……おいおい、仮にも年上に可愛いはないんじゃねーの?」 京太郎「さっき花火で俺よりはしゃいでたのすごい可愛かったですよ?」 咏「……分っかんねー。そんなことやったっけー?」 京太郎「そうやって真っ赤になって誤魔化すのも可愛いですし……昨日の夜とか、あんなに可愛かったじゃないですか」 咏「!?」 京太郎「いやー、肌蹴た着物で隠そうとしながら…」 咏「ストップストップ!!それ以上は駄目だかんね!!」 京太郎「仕方ないですねー。じゃ、もう言いませんから…」 咏「……なんだい?」 京太郎「また可愛い咏さん、見せてもらえます?」 咏「……駄目だっつっても聞かないじゃん?」 咏「あ、こら!まだ返事してねって……ちょ、脱がすな……帯取ったら……ぁ」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3947.html
前話 次話 京太郎「さて、和と優希はどこに行ったんだか……あ」 和「あ、須賀くん」 優希「おお、京太郎」 西田「え?何々?」 京太郎「2人とも何やってるんだよ……新道寺の花田さんに会ったけど、行ってないみたいじゃねぇか」 和「それが、優希が道を間違えてしまって、さっきまで新道寺の控え室の反対方向に進んでまして」 京太郎「あー……優希、咲みたいなことしてんなよ」 優希「さ、咲ちゃん程酷くないじぇ!」 咲「...zzz……へくちっ……...zzz」 和「それで、さっきこの記者の方に道を教えてもらったので、そのお礼でインタビューを、ということになりまして」 西田「いやー、悪いね?今から行っても間に合わないし?」 京太郎「なるほど、話は分かりました」 西田「で、君は?まさか2人のどちらかの彼氏?」 和「そ、そんなことないです!!」 優希「そそそんなことないじぇ!!」 西田「……え?」 京太郎「2人が言う通り、俺はただの男子部員ですよ」 西田「なんだ……面白い記事になると思ったのに」 和「な、何書く気ですか!」 西田「で?2人は別室で試合見ながらインタビューだけど、君も来る?」 京太郎「俺は選手でもないですし、居ても邪魔になるだけですよ」 和「いいんですか?」 優希「そうだじぇ。京太郎、お前1人寂しく試合見てていいのか?」 京太郎「気にすんなって。あ、花田さんに連絡しとけよ?あの人心配してたから」 優希「わ、分かってるじぇ!」 和「全く、優希はいつも……え……穏乃、憧、玄さん……」 京太郎「へ?」振り返る 穏乃「和……」 憧「え?嘘……」 玄「和ちゃん……」 優希「確か、のどちゃんが言ってた阿知賀の知り合いか?」 憧「3年ぶり!」 穏乃「どうして?試合は今日じゃないだろ?」 和「試合を見にきて、色々あってこのマスコミの方と別室で見ることになったんです」 穏乃「和。うちら必ず決勝行くから、和も必ず来てよ!」 和「……そんな約束はできませんが、私自信はできる限り頑張るつもりです!」 穏乃「うん。また、遊ぼうな!」 和「はい!」 玄「……ちょっといいかな?」 憧「……玄?」 玄「和ちゃん、久しぶりに会えて、うれしいのです」 和「はい。私もとても嬉しいです」 玄「うん。何より、またあの頃より大きくなって……いよっしゃあ!!」ガッツポーズ 京太郎「ちょっと玄さん、落ち着きましょうよ」 穏乃「え?Kちゃん本人!?」 憧「てかなんで玄と知り合いっぽいの!?」 宥「あ、そういえば会ったの言ってなかったね」 灼「忘れてた……ごめん」 穏乃「3人だけ!?ずるいですよ!」 玄「……京太郎くん」 京太郎「……玄さん」 ガシッ! 穏乃「……へ?」 憧「……は?」 優希「な、なんで握手?」 和「ふ、2人とも?」 玄「京太郎くんが送ってくれた永水の人達の写メ、本当にすばらしかったよ!」 京太郎「玄さんこそ、千里山の清水谷さんの写メはすばらなアングルでした!」 玄「そんな……京太郎くんは宮守や姫松のおもちも送ってくれたのに、私のは少なくて」 京太郎「量じゃないです質です!数こそ少ないものでしたが、その分素晴らしい質のものばかりでした!」 玄「京太郎くん……」 京太郎「真のおもち好きに、悪人はいないんですよ?」キリッ 優希「いきなり何言ってるんだー!」飛び蹴り 京太郎「あでっ!!」 憧「玄ものらないの!」チョップ 玄「あたっ」 和「……玄さんも変わりませんね」 穏乃「あはは……2人は和の友達?」 優希「おう!私は1年生の片岡優希!清澄の先鋒だじぇ!」 宥「先鋒……玄ちゃんと同じだね」 優希「これと?」 玄「うぅ……痛いよぅ」 和「優希、一応年上ですよ」 灼「一応って言うんだ……分かるけど」 京太郎「3人は知ってるけど改めて、俺は須賀京太郎。1年生で麻雀部員だ。もっとも初心者で男は俺1人だが」 憧「男子が1人って……下心ありまくりじゃない」 和「憧、そういうふうに判断しないでください」 京太郎「和……」 和「確かに須賀くんは私の胸を見てたり、他校の胸が大きな人に見とれたり、最近はなぜか他校の知り合いが増えたりしてますけど」 和「麻雀部の雑用を文句も言わず1人でやってくれたり、家事など大抵できたり、良い人なんですよ!」 優希「のどちゃんのどちゃん。前半で台無しだじぇ。事実だけど」 穏乃「えっと……ようするに、良い人だね?」 憧「しず、そう言い切るのは無理があるわ」 和「だ、大丈夫です!須賀くんが好きなのは胸が大きい人ですから、穏乃なら大丈夫です!」 優希「おい」 穏乃「あー、うん。胸無いのはいいけど、そう言い切られるのは……」 憧「……ようするに、良い人だけど胸が好きってこと?」 玄「つまり私と同じ!」 灼「……駄目っぽい」 宥「あはは……」 京太郎「……なんか酷い」 憧「まぁ、和が良い人って言うならそうだろうけどね……胸か……」 穏乃「胸なんか無くてもいいんだー!」 優希「おぉー!!分かってるじゃないか!よしタコスをやろう!ほれ、同じ胸がないあんたにも!」 灼「あ、ども……おいし」 穏乃「あ、ほんとだコレおいしい!」 和「優希!それは花田先輩への差し入れじゃないんですか!」 京太郎「こんなこともあろうと結構多めに作ってある。優希だし」 優希「さすがだじぇ!他の3人もほれ」 京太郎「お前が食いそうだからだよ。それ、人にやったんならお前の分ねーぞ?」 優希「じぇ!?」 憧「あ、でもこれ本当においしい」 宥「これが、手作り?」 玄「おいしいですのだ!」 京太郎「それは何よりです」 放送『試合が始まります。選手の方は…』 憧「あ。もう行かなきゃ」 穏乃「うん。それじゃ和。決勝でね!」 和「ええ。穏乃達も頑張ってください」 玄「行ってくるねー」 優希「私は花田先輩を応援すれけど、それなりに応援してるぞー」 灼「それ微妙……」 宥「一応、応援してくれているから、いいんじゃない?」 京太郎「頑張ってくださいねー」 憧「……コレを手作り……負けた気がする」 穏乃「いいじゃん……私ならこんなの無理だし。でも、良い人って言うのは本当みたいだな」 憧「そうねー……玄、後でアドレス教えてよ?」 京太郎「さて、和と優希も行ったし、俺は席に行くか」 放送『先鋒の選手は…』 京太郎「始まるのか……先鋒の選手か」 京太郎(ここから会場までそこまで遠くないし、誰か1人くらいに会いに行くかな) 京太郎(先鋒の人は、一応全員知り合いだし。あ、照さんはマスコミ多そうだし、後でいいかな) 京太郎(園城寺さんに会いに行こう) 怜「はぁー……チャンピオンか……しんどそうな相手や」 怜「……ウチなんかが相手できるんやろか」 京太郎「あ、園城寺さーん!」 怜「須賀くん?どないしたん?」 京太郎「試合前に、先鋒の人に会っておこうと思いまして」 怜「先鋒?ウチ以外にも3人いるやん」 京太郎「その3人とも知り合いなんですよ」 怜「チャンピオンともか?すごいなぁ」 京太郎「いえいえ、ただの幼馴染ですって」 怜「で、ウチを選んでくれたんか?嬉しいなー……でも、ウチはそんな期待されてるほどやないよ」 京太郎「どういうことですか?」 怜「んー……ウチは今までなんとかやってきたけどな、結局それも色々なもんが偶然うまくいっただけや」 怜「……そんなウチが、こんな大舞台におってええんやろかな……」 京太郎「……いいんじゃないですか?」 怜「は?」 京太郎「そんな考えなくても」 怜「や、そう軽く言う話やなくてな……こう、シリアスなとこやで?」 京太郎「初対面からギャグみたいだった人にシリアス言われても」 怜「あー……あの時の話も結構本当のことやったんやけどね」 京太郎「もういっそ開き直って、照さん、チャンピオンと刺し違えるくらいでいきましょうよ」 怜「同時にトビ?いやそれ負けやん!?そして無理やって!!」 京太郎「意外にいけるかもしれませんよ?あの人も結構ドジですから」 怜「……ドジなとこが想像つかんよ」 京太郎「中学生の時、迷子の呼び出しくらったんで引き取りに行きました。当時小学生の俺が」 怜「ぷっ!……チャンピオンが?……中学生でて……面白すぎやん!」 京太郎「……その後も妹と何回か繰り返して、迷子センターの人に顔覚えられて」 怜「あははは!……あの澄ました顔でそれて……やっば、本人前にしたら吹き出しそうや」 京太郎「ほら、いけそうじゃないですか」 怜「あー……確かになんとかなるかもって思えてきたわ。色々考えてたんがアホらしくなってきた」 怜「チャンピオン、冷たい感じやったけどそうでもないんやね」 京太郎「むしろ結構温かい人ですよ」 怜「ありがとな、緊張もほぐれたわ」 京太郎「いえいえ。それじゃ、頑張ってください、園城寺さん」 怜「……怜や」 京太郎「はい?」 怜「怜。そう呼んでや。ウチも京太郎くんって呼ぶから」 京太郎「それじゃあ……怜さん、頑張ってください」 怜「うん。あ、ちょっと聞いたんやけどセーラと泉の知り合いやろ?」 京太郎「あ、はい」 怜「後でアドレス聞いてメール送るから、返事してなー」 京太郎「はい。分かりました」 怜「ほな、またなー京太郎くん」 怜「あ、チャンピオン」 照「…………」軽く会釈 怜「……迷子て……」プルプル 照「!?」 玄「?」 煌「?」 怜「……ふー。よろしくな」 照「……よろしく」 怜「……やっぱ笑いそうや」 照「……ちょっと後で聞きたいことがあるけど」 怜「京太郎くん、で分かる?」 照「……京ちゃん……言わないでって言ったのに……」 怜「ほな、はじめよか」 前話 次話 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5692.html
2 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 03 06 31.56 ID nMj5ecD1o [2/3] 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Fランクアイドル(0~1000) <容姿> B(51) <雀力> G(6) <歌唱力> F(10) <演技力> E(23) <特技> タコス作り <担当> 清水谷竜華(プロデューサー) 花田煌(マネージャー) <アイドル経歴> 雑誌特集 |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |llllll歌唱力|llllllllll演技力|lllllllllllllllllllllll <須賀京太郎のファン> 宮永照 弘世菫 宮永咲 蒲原智美 愛宕洋榎 愛宕絹恵 江口セーラ 27 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 21 12 47.89 ID s9LCEacQo [2/18] 【白糸台 京太郎の教室】 ワイワイガヤガヤ キャー! キョウタロウクゥゥゥン! ダイテェェェ! イヤァァァン! 京太郎「」モミクチャ 淡「まーたやってる」ムスッ ガラガラ 煌「京太郎君、お弁当を……あら?」 淡「やっほー煌ー」 煌「これはどういう状況なんですか?」 淡「知らない。タローに聞けば?」 京太郎「ウボァァァァ」 煌「とても聞けそうにないですね」 淡「しょうがないから、お弁当は私が食べてあげる!」 京太郎「フジャケルナ!ソンナコトシタラ! クサマヲムッコロス!」 淡「なんて言ってんの?」 煌「やっぱり演技力も鍛えないと……」 ガラガラ 照「京ちゃんのピンチの匂い……」キラーン 京太郎「アイエエエエ!! テルサン!? テルサンナンデ!?」 照「万象一切灰燼と為せ……」ゴゴゴゴゴッ 京太郎「う、うわぁぁぁぁぁ!?」 照「はぁぁぁぁっ!!」ツモッ!! ドゴォォォォオンン! ウワァァァ! ギャァァァア!!! 京太郎「」 淡「わーお」 煌「」 照「……ふぅ」ドヤッ 安価↓3 1 麻雀部に行く 2 今日は事務所に行く そのレスのコンマが50以上で久がいる 3 まっすぐ家に帰る そのレスのコンマが50以上でまこがいる 37 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 21 25 09.35 ID s9LCEacQo [3/18] 【白糸台麻雀部】 京太郎「酷い目にあった」ズーン 菫「いや、だからと言って麻雀部に来られてもな」 京太郎「今日はオフなので、見学でもしようかと」 菫「それは構わないが、君がいると部員が……」チラッ キャーキャー! スガクンダワー! ステキー! ワタシノアソコヲツモシテー! 誠子「あーもう、滅茶苦茶だよ」 堯深「こんなんじゃ部活にならないんだよ」ドンッ 京太郎「ひぃっ!?」 照「二人共そこまで。冗談でも京ちゃんに危害は許さない」ギロリ 堯深「練習します」キリッ 誠子「さぁ、打とう!」キリッ 淡「何で漫才してんのー?」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「あれ、でもそう言えばなんで照さんと弘世さんが?」 菫「私も照も受験とは無縁だからな。こうやって時間のある時に後輩を鍛えてるんだ」 照「鍛えてる(照だけに)」 京太郎「はえ~」 菫「そういえば、須賀君は清澄の麻雀部だったな」 京太郎「!!」 菫「全国優勝するくらいだ。君はどれくらい打てるんだ?」キョウミシンシン 京太郎「……」ダダダダッ! 虎姫「「「「「!?!?!?」」」」」 京太郎「とぅっ!」→窓の外 虎姫「「「「「うあぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」 誠子「フィッシュ!!」シュバッ ギュルル!! シュバッ! 京太郎「」ブラーンブラーン 誠子「ふぅ、危なかった」アセアセ 菫「よくやった!」 淡「び、びっくりした……」 照「」キゼツ 京太郎「うぅっ……」グスグス 51 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 21 36 04.03 ID s9LCEacQo [4/18] 49 飛び降りたの2~4階からやで (数十分後) 菫「なるほど。雑用のやりすぎでルールを……」 京太郎「お恥ずかしながら」メソメソ 堯深「清澄、恐ろしい……」 誠子「優勝の裏側にはそんな背景があったんですね」ドンビキ 淡「ルールも覚えてないとか、バカじゃん」プークスクス 菫「お前は黙っていろ」ペチッ 淡「あー! いったぁー!」プンプン 京太郎「いいんですよ俺なんて……カスみたいなもんですから」エグエグ 菫「須賀君、そんなことはない。麻雀は努力すればすぐに強くなれる」 京太郎「そうでしょうか……?」 菫「ああ。そ、それに……」モジモジ 京太郎「?」 菫「あ、あくまで君がよければ、だが……その」ユビサキモジモジ 誠子「何アレ?」 堯深「恋する乙女?」 淡「うえー、気持ち悪ーい」 京太郎「弘世さん?」 菫「わ、わわ私が君にレッスンしてあげようか!?」カァッ 京太郎「え!?」 照「!!」キュピーン 京太郎「え、今……」 菫「ど、どうかな?」ドキドキドキ 京太郎「……」 選択安価↓3 1 京太郎「ありがたいお話ですが……」 (何も無し) 2 京太郎「はい! 是非お願いします!」 MSSS(麻雀コーチ、シャープシューター菫)の誕生や! 71 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 21 46 36.12 ID s9LCEacQo [5/18] 京太郎「はい! 是非お願いします!」 菫「!!」 京太郎「プロ入りする人に教えて貰うなんて、こんなチャンス滅多にないですから!」 菫「須賀君……」ジィィン 京太郎「へへ、強くなってみんなをビックリさせてやらなきゃ」 菫「須賀君、こ、これからは指導する者と教えられる者になるんだ……」ブルブル 京太郎「?」 菫「だから、その……これからは苗字ではなく、その……」 京太郎「これからよろしくお願いしますね、菫コーチ!」ニコッ 菫「」バタンッ 誠子「弘世先輩ぃぃぃぃい!!」 淡「なんてことを……」ワナワナ 照「待った! 教えるなら私が適役!」 堯深「魔物達は座っていてください」 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 菫「あ、ああ。少し刺激が強かった……」フラフラ 京太郎「???」 菫「で、では早速ネトマでもしながら……ルールを説明しよう」 京太郎「はい!」キラキラ 照「私だって」ズーン 淡「……」ムカムカ 誠子「修羅場だね」 堯深「うん、修羅場」 ガラガラッ 煌「遅れましたー!」 照淡「」ズーン ______ / . . . . \ / /. . ∧ . . . い ? |│ 八| |/| . | ト、 人|∨ h h⌒Vノ. 、 はへ?. /. ∧| U U < . . } {. . 乙ゝ ヮ ィ乙__,/. \_>  ̄了¨\ 84 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 21 56 14.19 ID s9LCEacQo [6/18] 【ネトマ中……】 菫「とりあえず、基本的なルールはこんなところか」 京太郎「うわぁ……なんだか思い出してきました」フンフム 菫「では早速自分で打ってみようか」 京太郎「え?」 菫「自分で打ってみるのが一番いいさ。大丈夫、分からなければ私がサポートする」スッ 京太郎「(す、菫さんが近い……それに、なんだかいい匂いがする)」ドキッ 菫「まずは実力の近い初心者を相手に……」サラッ 京太郎「(髪も綺麗だし……やっぱり菫さんは美人だよなぁ)」ドキドキ 菫「? どうかしたのか?」キョトン 京太郎「い、いえ! 早く打ちましょう!」アセアセ 菫「ああ、そうだな」クスクス 淡「……」 照「……」バリボリバリバリボリバリボリ 煌「いい雰囲気ですねっ! すばらっ!」ワクワク 誠子「どこをどう見たらそうなるんですか?!」 堯深「麻雀部員ですが部内の雰囲気が最悪です……っと」カタカタカタカタ 菫「さぁ、始めるぞ」 京太郎「はい!!」 コンマ安価↓3 00~29 大惨敗!! 失敗 +1 30~89 惨敗!! 成功 +3 90~99 負け!! 大成功 +5 105 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 22 03 00.08 ID s9LCEacQo [7/18] 【ネトマ 初心者ルーム】 京太郎「……ここは、こうかな?」カチッ 菫「あっ、バカ!」 京太郎「へっ?」 kaorin:あ、あの……ロンです ピピピッ 大三元 京太郎「」 菫「これは酷い」 京太郎「つ、次の相手を……」カチカチ 菫「ああ、この相手は初心者のようだ」 京太郎「よし、頑張るぞ!」カチカチ komaki:それ、ロンです ピピピッ 九蓮宝燈 京太郎「」 菫「なぜだ!? さっきまで全くの素人だったのに!?」ガビーン その後―― maho:ロンです! ピピピッ 四槓子 京太郎「ふわぁぁぁぁ!?」ガクガク 菫「う、うぁぁぁあぁ!?」 京太郎は素人連中(鬼)にカモられるのであった…… 京太郎「」ピクピク 菫「」ピクピク 雀力がちょっぴり上昇した! 122 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 22 14 03.89 ID s9LCEacQo [8/18] 【三十分後】 京太郎「お、俺はゴミ屑なんだ、生きていちゃいけないんだ……」ブルブル 菫「いや、今の連中は恐らく初心者狩り……恐らく初心者を装った上級者だろう」 京太郎「そうなんですか?」 菫「(そういうことにしておかないと)」コクリ 京太郎「じゃあ、もう一度……」ワナワナ 菫「まぁ、待つんだ。ネトマはもうやめよう」 京太郎「え?」 菫「次は実際に打ちながら指導する。亦野!堯深! 手伝っ――」クルッ 誠子「」チーン 堯深「」チーン 照「今二人はお昼寝中。だから私が手伝うべきだと思う」ニコニコ 淡「しょうがないねー」ニコニコ 菫「」 京太郎「」 照「さぁ、打とう?」ニコニコ 淡「早くしよーよー!」 菫「お前達、ちゃんと加減できるのか?」 照淡「「もちろん」」ドヤッ 菫「……じゃあ、打ってみるか」 京太郎「は、はい!」カチコチ ジャラジャラジャラ 菫「わからないことがあれば、後ろの煌に聞くといい」 煌「任されました!」フフン 京太郎「お、お願いします」 菫「では、配牌からだな」カチッ 京太郎「……」ズズズッ 煌「!!」ドキッ コンマ安価↓3 ゾロ目で大勝利! 00~29 大惨敗!! 失敗 +1 30~89 惨敗!! 成功 +3 90~99 大勝利! 大成功 +5 141 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 22 26 44.46 ID s9LCEacQo [9/18] 123 ホンマやね 次から修正します ジャラジャラ ポワァァァ 京太郎「ん? 咲、照さん……?」ピクッ 菫「???」 京太郎「なんだ、この感じ」ゾワゾワ 菫「!?」ゾクッ ズズズズズッ 菫「(この悪寒はなんだ……?)」ブルブル 照「(これは……あの日と同じ!?)」ドキッ 京太郎「何か……来てる」スッ 菫「一体、何が…!?」 淡「はーい! ツモ!!」パタン 菫「……」 照「……」 淡「わーい! やったー!」 京太郎「あれ?」 菫「おい、加減しろと言っただろ!」 淡「えー? そうだったっけ?」キョトン 京太郎「あー、おしかったなぁ」パタン 菫「淡アウト、煌イン」プンプン 淡「そんなー!」ガビーン 煌「(い、今の配牌……もし、大星さんが上がっていなければ)」ビクッ 京太郎「折角鳴きまくってトイトイ狙おうと思ったのに」 菫「対子が多かったのか?」 京太郎「そんなとこです」ハァ つ 四暗刻イーシャンテン パタンッ 煌「今のは……一体?」ブルッ その後、京太郎は菫さん達の指導によりなんとかルールを把握仕切ることが出来た。 ただし、それ以降京太郎の配牌がよくなることは無かったとか、なんとか 雀力が上昇した! 雀力がFになった!! 京太郎「やったぁぁ!」ピョイン 151 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 22 42 53.04 ID s9LCEacQo [10/18] 京太郎「よし! これからもバンバン打つぞー!」イェーイ! ガンバッテェン スガクンファイトー! イヤァァン! 菫「飲み込みは悪くないが……才能は並と言ったところか?」フム 照「……」 尭深「?」 誠子「どうしたんですか?」 照「東一局、京ちゃんの本来の力が戻りかけていた」 菫「本来の力?」 照「……でも、どうして急に?」ウーン 誠子「気のせいじゃないですか?」 尭深「そんな感じは特にしなかったような」ウーン 菫「確かに、あの時感じた違和感は……」 煌「……」 淡「ナイナイ、有りないって」 京太郎「わーいわーい!」 【少し時を遡って 龍門渕】 ピシィィィン! 衣「ん?」ピクッ 透華「衣? どうかしましたの?」 衣「……気のせいか」 一「???」 【同時刻 永水】 カタカタカタ 小蒔「ふぅー」 ピキィィィン! 小蒔「ふぇっ!?」ビクッ 霞「……姫様?」 小蒔「……また、あの懐かしい感じ」ギュッ 初美「??? まるで意味が分からないのですよー?」キョトン 霞「……」 161 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 22 53 22.97 ID s9LCEacQo [11/18] 【同時刻 清澄】 ワイワイ ガヤガヤ ネーネーミヤナガサーン イッショニカエロウヨー 咲「う、うん」 キャー! ヤッタ! アノミヤナガサントカエレルンダー! キャー! 咲「……京ちゃん」ウツムキ ピキィィィン! 咲「あっ、この感じ……」 ドウシタノ? ハヤクイコウヨー 咲「……ふふっ、京ちゃん頑張ってるんだ」クスッ 頑張ってね、京ちゃん。 私も……頑張るから! 【清澄 職員室】 教師A「あの須賀が、こんな雑誌にねぇ……」 バサッ 教師B「……まぁ、面だけの男でしたから」アハハハ 教師A「……」ニヤリ ガラガラッ 教師A「ん?」 教師B「なんだ竹井か? どうした?」 久「……」テクテクテク 【アクセル1】 竜華「次の仕事は……」 プルルル プルルル 竜華「んーっと」 プルルル プルルル 竜華「あーもう、おじさーん! 電話鳴っとるで!」 社長「ああ、ごめんごめん。事務員の子が産休に入っちゃってね」ガチャッ 竜華「ああ、あのピヨちゃんとかいう」 アー、ハイハイ ソウデス デハヨロシクオネガイシマス デハ、シツレイシマス ガチャッ 社長「まさかプロデューサー君を食べてしまうとはね」ハハハ 竜華「恐ろしいこともあるんやな……」 177 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 05 21.99 ID s9LCEacQo [12/18] 【翌週 白糸台 京太郎の教室】 ザワザワ 京太郎「大分静かになったなー」ホッ 淡「顔に反応してるだけの奴なんて、そんなもんじゃない?」アキレ 京太郎「そうだよなぁ……」 淡「何ー? モテなくなってショック?」キラキラ 京太郎「ちげーよ。顔以外も鍛えないとなって話だよ」 淡「ふーん? 結構考えてるんだ」 京太郎「当たり前だろ。俺が目指すのはトップアイドルなんだから」 淡「先の長い話になりそうだねー」 京太郎「いいから黙って見てろよ」ムスッ 淡「……」 京太郎「ん? どうした?」 ´ \__ / マ三三三三三三ニ=- / / \ ∨ /⌒> 三三三ニ=- ,′ ヽ \三三三ニ=- / _/ │ ∧ . | ニ二 -=ニ\三三三ニ=-. / / /│ '| |\ . . i |\  ̄`丶三三三 __/ / / │/│ | . |\ . | \三三 _/´/ / /| \| | | | |│ . | 八 ー―‐=ニマ三\ マ三 厂| |∨// 人 レl | ト-| | |│ . │ \ \ `マ三) }三__,,... -┤│レ/゙∨ /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│ ー=ニ二 `マ /_三 ││|{ {. / ∧ンリ 乂ツ \|斗テ外、.| 卜、 丶、______ く_三三 | ∨\八 { / Y / / , 乂)ツ 》│ | /\ \≫==≪\ マニ三__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人 / / / リ│ │ >ー──=ミ〃 `ヽ∨ニ三  ̄ \__,)) ヽ ∠/_7 イ /⌒)丿 \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三 ≧=‐ -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -= / / 厂∨ / -――=マ 〉| | ((⌒´ ∨ 〈 ∨/l. │ `ーヘ ∨| │ `、 ヽ、____丿 \ \ 淡「……ねぇ、思い出した?」 京太郎「ん?」 淡「…………カメレオン」ボソッ 京太郎「いや、覚えてるぞ」 淡「っ!!」ガタッ 京太郎「この間のアレだろ? お前、本当にバカだよな」ハハハ 淡「……」ゴゴゴゴッ 京太郎「あ、淡?」ビクビク 淡「死んじゃえタロー!!」バキッ! 京太郎「なんでっ!?」ガビーン 安価↓3 1 麻雀部に行く 2 今日は事務所に行く そのレスのコンマが50以上で久がいる 3 まっすぐ家に帰る そのレスのコンマが50以上でまこがいる 196 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 13 46.76 ID s9LCEacQo [13/18] 194 ご名答。 あぁ~早く部長とロッカーしたいんじゃぁ…… 【芸能事務所 アクセル1】 ガチャッ 京太郎「おはようございまーす」 煌「おはようございます」 社長「おー、よく来たね」 竜華「学校お疲れさん。アイスティーしか無いけど、ええか?」 京太郎「あ、ありがとうございます」ゴクゴク 煌「すばらっ!」ゴキュゴキュ 社長「そういえば須賀君。君のアイドルランクが上がっていたよ」 京太郎「え? アイドルランク?」 社長「言うなれば、アイドルの格のようなものさ。それが上がる程、君はトップアイドルに近づく」 京太郎「そうなんですか……」グッ 竜華「まだまだ駆け出しやからな。これからはもっと上を目指さんとな」ナデナデ 京太郎「は、はいっ!」 選択安価 ↓3 まずはアルファベットだけ選んでください A営業に行く(実力により成功率上昇) レコード会社 ドラマオーディション 麻雀イベントに参加 B仕事する(仕事を成功させれば営業が増えます) グラビアの仕事 Cレッスン 各種パラメーターを上昇させます 206 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 19 19.49 ID s9LCEacQo [14/18] 竜華「今日は久しぶりにレッスンや」 京太郎「おーっ!」 煌「普段家で練習している成果をここで見せましょう」 社長「実に楽しみだ」 京太郎「ところで、今日は何のレッスンをするんですか?」 竜華「ふふ、今日は……これやで!」バーン 京太郎「こ、これは?!」 煌「!!」 選択安価 ↓3 1 容姿 2 雀力 3 歌唱力 4 演技力 217 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 25 24.81 ID s9LCEacQo [15/18] 竜華「演技の練習や!」デーン 京太郎「おぉぉぉ!」 煌「すばらっ!」 社長「どうやら、私達の出番のようだね」 ひのちゃま「ふふふ」 声優陣「……」ゴゴゴゴッ 京太郎「だけど、どうして演技の練習なんですか?」 竜華「ふふ、実は今度……ドラマのキャスティングオーディションがあるんや!」 京太郎「な、なんだってー!?」ガビーン 煌「もしかしてそれを京太郎君に?」 竜華「せや。主演は無理でも、なんとか端役にはねじ込んたるで!」 京太郎「うぉぉぉぉ!! 燃えてきたぁぁぁぁ!!」メラメラ これで、今よりも目立つことができる! そうすれば……!! 京太郎「俺、頑張ります!!」 竜華「じゃあ、早速練習やで!!」 京太郎「はいっ!!」 コンマ安価↓3 ゾロ目で大成功! 00~29 失敗!! 失敗 +1 30~89 普通!! 成功 +3 90~99 大成功! 大成功 +5 248 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 30 31.55 ID s9LCEacQo [16/18] 高コンマも出せないの? そんなんじゃ甘いよ このように稼ぐのだ! ハァッ! 京太郎「んあー!」 ひのちゃま「違うよ、もっとお腹に力を入れて」 京太郎「んんんぁぁあああー」 てらしー「下手くそが! そうじゃねぇよ!」 京太郎「んんんまぁぁぁぁ!」 のんたん「そうそう、その調子!」 だいちゅう「頑張って!」 ワイワイ ギャーギャー 竜華「基礎力は伸びとるようやな」 煌「しかし、まだまだ実戦で使えるレベルじゃないですね」 社長「うーむ、このペースで果たして間に合うかどうか」 京太郎「あめんぼあかいなあいうえお!」 くろださん「もっと気合を入れるんだ」 京太郎「はい!!」 演技力がちょっぴり上昇した 266 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 38 58.30 ID s9LCEacQo [17/18] 257 育成メインじゃないんだけどなぁ 分かった。なんとかしてあげましょう(慈悲の心) チョイトキュウケーイ ウイー 京太郎「はぁ、疲れた」 竜華「京太郎君、頑張っとるやん。偉いで」ナデナデ 京太郎「ありがとうございます」エヘヘ 煌「本当に頑張っていますからね」ヨシヨシ 京太郎「へへっ、やーりぃ!」 てらしー「調子のるな、アホ!」バチコン 京太郎「いだっ!?」 てらしー「デレデレしやがって、もう少しシャキっとしろ」プイッ 京太郎「す、すいません」 竜華「なんやのアイツ」ムスッ ひのちゃま「素直じゃないんだよ。許してあげて」アハハ 京太郎「頑張らないとな」ギュッ サイカイスルヨー ジュンビシテー 京太郎「はいっ!」 コンマ安価↓3 ゾロ目で大成功 00~09 失敗!! 失敗 +1 10~79 普通!! 成功 +3 80~99 大成功! 大成功 +5 292 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/27(火) 23 50 25.23 ID s9LCEacQo [18/18] 社長「ん? 代理人のご到着かな?」 くろださん「いや、助かったよ……あっはっは……学校の方はいいのかい?」 社長「ふん、なんだ学生か」 京太郎「なんだ……貴族か」 社長「若者はいいな、時間がたっぷりある。後悔する時間が」 京太郎「……」 社長「名は?」 京太郎「ル●ーシュ・ランペルージ」 のんたん「おいおい、いっくらなんでもこりゃ勝てないって! なぁ?」 京太郎「リヴァ●、次の授業に間に合うには、何分後にここを出ればいい?」 のんたん「ああ、飛ばせば20分ほどで」 京太郎「なら、帰りは安全運転で頼む」 のんたん「はぁ?」 京太郎「9分で済む。マスター、例の件は?」 くろださん「分かったよ、話はつけとく」 社長「9分? 一手、二十秒だぞ?」 京太郎「十分……」 社長「ん キングから? はっはっはっはっは!」 京太郎「……フッ」 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . / . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .|. . . .\ /ヘ / . / . / . ./ . / . ./ . . . ./ . . . // . .l| . .ヽ. . . .l . . . . .} / ヘ , / . / . .{ . ./ . / . .// . . / . . . .// . .// . . . | . . . .| . . . .l /_,. ‐''´./ // ./l| . .|/ . / . .// . . / . . . .// . . //,'ヽ . ∥ . . | . . . .l| {\/ / // . l| . .| . / . ./// . /{ . . .// . ./// . .ヽヽ l| . . .l . . .∥ ヽ | / /// . .l| . .|/ . ./// / l . ./// /// ',ヽ } . . .| . . ∥ ,-─=¬-、 // .l|rl| . . .| . /=/=/‐-/ ./ .////=ーー-ヽ l . . .} . . . |l ,r-、 / | ', / . .', .{ヾ . .l {弋=;=;ミ/ ./ .////,-‐‐=-=ヽ . /} . . |l { ヽ -─=¬ー-', //',| .|ヽ', .ゝヒーイフヽ// // ィ=fラテヲ,'// .} . ∥ l } ', /′ lヽ', . .ヽヽ ̄ ̄〃/ / `┴=┴イ//_/ .l|リ r´`ヽ ',-‐─=ャ-、/ l| . .l . .ヽ`、 } // . ./ . .| ! } ヽ ヽ { {ヽ─ー、 i| . .|} .ヽヽ\ ! ノ/|/ .| . .| r´l ヽl | | /\ ヽ ',__l| .l_|l| .| . \ 'ー=≠‐' ///l| . .| .l./} | ',',_ノノ} { ゝーー リ |l || | |弋\ 冖 ////ー|─ソー--´ | \ ヽ l l ヽ `/ l| ソ|! | ` 、 , ' /|/|/ l \ ヘ } | ヾ / l |k二ニ| ̄ニ¨ニニソフ戈} \ ヽ ヘ | / | ∧ | | | | {ヽ‐、_ \ ヽ_ノノ lヽ / ノ〈〉)( .| | | |,-、|| 〒‐-\_ノ ` 、 ,彳 ̄ ̄=ー-‐‐´ ({ Сl | | | ⌒|||`ヽ-、 { {\_,r‐'´-‐‐─‐-ヽ l| ゝ(C | | | | 勹化 `ニ=─ /ヽヽ /-‐‐ー──‐-ヘl| 才 | | | | 少 竜華「や、やるやん!!」ガタッ 煌「ルルー●ュ様……」ポーッ ひのちゃま「やっぱり才能あるよ、須賀君!」 てらしー「まだまだだな」プイッ 演技力が上昇した! 299 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 01 18.19 ID j1weovilo [1/12] 【京太郎のアパート】 フンフン フンフン 京太郎「今日は楽しかったです」グググッ 煌「声が素敵ですから、とても映えていましたね」 京太郎「この調子でもっともっと頑張らないと」グググッ 煌「ふふっ」 京太郎「うぉぉぉぉ!」グイグイッ! 煌「すばらっ!」 京太郎「トップアイドルに、なるんだ!」 【一方その頃】 携帯「……」ブルブルブル ???「……」カチカチ 差出人:ピヨちゃん 題名:お先にごめんね♪ 本文 お先にゴールインしちゃったピヨ! はやりもがんばって結婚相手探すピヨ! ピーヨピヨピヨピヨ!! ???「……」カチカチ 削除しました ???「ふふっ、そろそろ会いたいなー☆」ニコニコ テクテク ???「須賀、京太郎君……」クスクス 君は……どんな子なのかな? .. ------ .. ... ´ . . . . . . . . . . . . . ` ..、. -――┐ ┌―‐ 、/ . . . . . . . . . . . . . . . \ . . ./- 、 / 八 / / . . . ./ . . . . . . . . . . . . . .\{ ‘, <.. /} / / . . . ∧ . . . ∧ . .\ . . . . . \___ノ } .\ /└/ / . . . / ∨ . . ∧ . . . .\ . . . . l \ ┌┬' i . . . . // ./l l | . . | .l´ ̄ ∨ . . . \ . . l\ . .リ . . 「¨ . . |∨ . . . . .. // .∧l从l . | .{ -、 \{\ . \ .|__,∨ ! . . ! . ||. . . . . . ウフフフ // . ∧ l }八芹芋ミ \ァ芋苧ミ | . | . . | . .. . ||. . . . . .|. / { . . . . . . .| l ∧{ {. J刈 i. J刈'| . |⌒! . || . . . . . | 明日は危険な日だぞ☆ { { . . . . . . .| l . . .| 乂_ツ 乂__ツ ! . !ノノ . || . . . . . | { ∨ . . . . .| l. . . l . ,,,, ' _ ,,, | .リイ| . . . . || . . . . リ { ∨ . | {\{ . .、 V } ...イ/ l .| | . . . . || . . . / \ ∨ . . .| | . . .|. .个 .... _  ̄ _ {-/ 、 l .| | . . . . ||. . /. ∨ .リリ . . リ . . | ./⌒ヾく{___/ /⌒'i .| | . . . . |八 . {. | .//----、 .l∧‘,‘, { { } -=ニ二乙' .{ |//にニ=- / ∧_} } -{ { / }__{乙)' .. //ノ^ソ ,ノ/ / `ー' `ー`イ { {‐┴、) \ /i. \------=彡'// にソ 乂 } __ ‐┘ ̄{\,ノ . \____彡'  ̄ ̄ ̄ / { 、/´ \ ./⌒´ \ノ / ---- ´ 320 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 12 44.40 ID j1weovilo [2/12] 京ちゃん、須佐之男フラグとかでスピンオフでねーかなぁ まぁ、絶対有り得ないんですがね 【白糸台 京太郎の教室】 キーンコーンカーンコーン 京太郎「やっと授業が終わったー」グテー 淡「……」 京太郎「ん? どうしたんだ淡?」 淡「べっつにー」プイッ 京太郎「?」 淡「部活行こーっと」テクテク 京太郎「何怒ってるんだ、アイツ?」キョトン カメレオンがどうとか言ってたけど…… そういえば、昔そんなことを誰かと話したような 京太郎「うーん」 ダメだ。 全然思い出せねぇ 京太郎「まぁ、そのうち思い出すか」ウンウン 安価↓3 1 麻雀部に行く 2 今日は事務所に行く そのレスのコンマが50以上で久がいる 3 まっすぐ家に帰る そのレスのコンマが50以上でまこがいる 351 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 19 16.23 ID j1weovilo [3/12] 【芸能事務所】 スタスタスタ ガチャッ 京太郎「おはようございまーっす」 社長「す、須賀君!! なぜ来たんだ!!」 京太郎「へ? だって今日は……」 社長「いいから逃げるんだ! 早く、ここからできるだけ遠くへ!!」 京太郎「???」 社長「ああもう、時間が無い……!! とにかく、こっちへ!」 京太郎「あ、あの!?」 社長「話している暇は――!!」 ガチャッ 社長「!?」 京太郎「!?」 ???「あ、いたーっ☆」ニコッ 京太郎「あ、貴方は?! ???「ふふっ……」ニコォ r―-. .../ . . . . . . . \ . . . . > ヽ 八 / / . . . . . . . . . . \ Y⌒ヽ ノ ィ / / . イ . { . . \ . . ヽ| | .く .\ /{ . . ′ ./__| . 八 . . . ヽ . .|\_..ノ ) . ハ. ,. / | .. 「 八 . . \ . . .ト . | . \ )丁 | . . |\ . / . . | |人 . .| \{\ ヽ . | j小 . | . .| V . . .| .′. . . || ト斗ミx \ ≫テ斥x| . | . .| . .|| . . .| | . . . . || .i{j 爪_ハ 爪_ハY r- 、 .|| . . .| | i | . . . || .リ 弋ぅツ 弋ぅツ | .| / || . . .| ノ | Ⅵ . || . .} ,,, ' ,,,, |/ | . || . . .| | Ⅴ . |人 . 八 マ 7 ィ. /i . | . || . .八 乂 V . ′ \{ . >.... ー イ / / | . | . .|| . / | .′ . . . . ./⌒ヽオ___/ ⌒ヽ . | . | . .|| / |//^ー―- |ハ | f⌒ | . | . | . .|_j .{ //{_/⌒ /´ヘノ | | | 八 |ー――-; ..\_____ ノ / { イ / ー. ー...イ ├ ^7__j7\ . / ` ー―――/{ |/ く ヽ .j ト、 }_ . \ー――/. / 人/ \ | ./ ヽ { .}  ̄ ̄ はやり「瑞原はやりですっ☆」 京太郎「!!!」 コンマ安価↓3 ゾロ目で大成功 00~29 京太郎「誰……ですか?」 (食われる……?) 30~79 京太郎「瑞原プロ!!」 (安心は出来ない今日この頃) 80~99 京太郎「大ファンなんです!!」 (はやりん改心へ) 378 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 28 50.21 ID j1weovilo [4/12] 京太郎「瑞原プロ!!」 社長「」 はやり「あっ、知っててくれたんだぁ! 嬉しい♪」ニコニコ 京太郎「え? でもどうして瑞原プロが?」 はやり「あれ? 社長から聞いていないのかな?」チラッ 社長「」キゼツ 京太郎「あれ? 社長寝てるんですか?」 はやり「ウフフフ、そうみたいだねっ☆」 京太郎「それで、一体瑞原プロは何をしにここへ?」 はやり「実はね。私は君の教育担当なんだ」 京太郎「へっ?」 はやり「芸能界の先輩として、ビシバシ鍛えちゃうよ!」 京太郎「……」 社長「に……げ……」ブクブクブク はやり「大丈夫ですかぁ?」つハンカチ 社長「ムググ」 はやり「ふふふ」 社長「Zzzz」スピー はやり「あ、しっかり眠ってますねー☆」ウフフ 京太郎「……うーん」 選択安価↓3 1 竜華さんに相談しよう! 2 お断りします (生存判定) 3 是非ともお願いします!! (改心判定) 399 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 36 53.98 ID j1weovilo [5/12] 398 ほのぼのスレだから、ペナなんて無いよ 普通にその日の最初から 京太郎「是非ともお願いします!!」 はやり「!!」 京太郎「芸能界の先輩、それも瑞原プロに教われるなんて夢みたいです!」 須賀ホーン「」ビンビン おもち大きいし はやり「(襲われるなんて夢みたい?!)」ドッキィィィン 京太郎「手とり足取り、お願いします!」ニッ はやり「……(手とり足取り)」ゴクッ 京太郎「さぁ、まずは何からやりますか?」ニコニコ はやり「ナニから……」ボソッ 京太郎「え?」 はやり「う、ううん! なんでもないよっ☆」アセアセ 京太郎「???」 はやり「……」ハァハァ 京太郎「息が荒いですけど、大丈夫ですか?」 はやり「う、うん……」 京太郎「無理しないでくださいね?」 はやり「(も、もうダメ……! 目の前にこんな子がいるのに)」ギリギリ 京太郎「?」 はやり「(我慢できないよぉ……)」ギンッ コンマ安価↓3 ゾロ目で大成功 00~29 失敗 (グッバイ京太郎の童貞) 30~79 普通! (思いとどまる) 80~99 大成功!! (改心!! 圧倒的改心!!) 423 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 42 30.02 ID j1weovilo [6/12] はやり「はぁ、はぁ……」ワキワキ 京太郎「さーて、今日も頑張るぞー!」 はやり「(……)」 京太郎「さぁ、練習しましょう!」ニッ はやり「……あっ」ドキッ 京太郎「どうしました?」ニコニコ はやり「……ううん! なんでもないよっ!」 京太郎「???」 はやり「(まだ、早いよね……もっと成長してからでも)」ギュッ だけど、本当にそれだけなのかな? 本当に私は…… はやり「じゃあ、アイドルとしての心構えから教えちゃおうかな?」 京太郎「はい! お願いします!」 はやり「ふふっ、頑張ろうねっ☆」 瑞原はやりが京太郎のトレーナーになった 京太郎の容姿、歌唱力、演技力がちょっぴり上昇した! 447 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 00 53 37.75 ID j1weovilo [7/12] 京太郎「あおぃぃぃぃ↓とりぃぃぃぃ↓ もし↑しあわせぇぇ↑↑↑」ボエー はやり「」ブクブクブク 京太郎「あっ」 はやり「」チーン 京太郎「み、瑞原プロォォォオ!!」 ガチャッ 竜華「AreyouREADY!! I,MLADY!! 始めよう~♪」テクテク はやり「」 竜華「やれば出来る……」 竜華「って瑞原プロォッ!?」ガビーン 京太郎「あ、竜華さん」 竜華「な、なんでこないな場所に瑞原プロが?」 京太郎「それなんですけど、実は……」カクカクシカジカ 竜華「なるほど……そういうことやったんか」マジマジ はやり「うーん」 竜華「おじさんも、そういう大事な話は前もって教えてくれんとな」 社長「Zzzzz」 はやり「はわっ!? ここはどこ!? はやりは誰!?」キョロキョロ 京太郎「大丈夫ですか?」 はやり「あ、須賀君!」 京太郎「すいません、俺のせいで」ウツムキ はやり「ううん。気にしないで! 最初はみんな下手なんだから大丈夫!」フフフ 竜華「何やら面妖なことになってきたんやけど」 455 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 01 02 13.82 ID j1weovilo [8/12] はやり「という感じで、メイクには色んな効果があるんだよ☆」 京太郎「そうなんですね」メモメモ はやり「歌は練習あるのみだけど、まずは音階をしっかり理解しないとダメだぞっ!」 京太郎「勉強になります」 はやり「じゃあ、次は演技なんだけど……」 京太郎「ほむほむ」カキカキ 竜華「流石は牌のお姉さんやなぁ」カンシン 煌「指導がしっかり的を射ていますね」 社長「(どうして須賀君と合体しないんだ……?)」 竜華「うちも頑張らんとなぁ」 はやり「じゃあ、今のをもう一度おさらいしてみよっか?」 京太郎「はいっ!!」ググッ はやり「……(可愛い)」ゴクリッ コンマ安価↓3 ゾロ目で大成功 00~29 失敗 (育成レ●プ! 野獣と化した牌のおねえさん!) 30~79 普通! (思いとどまる) 80~99 大成功!! (改心!! 圧倒的改心!!) 498 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/28(水) 01 16 00.66 ID j1weovilo [9/12] はやり「(やっぱり、ここで食べちゃおうかなぁ)」ニッコリ 京太郎「それで、次は何を教えてくれるんですか!」キラキラ はやり「……っ」ズキッ 京太郎「??? 瑞原プロ?」 はやり「……(どうして? どうして、こんなに胸が痛いの?)」ズキズキ 京太郎「瑞原プロー?」 はやり「……ねぇ、須賀君」 京太郎「はい? なんですか?」 はやり「君は、どうしてアイドルになりたいのかな?」 京太郎「え?」 はやり「(あれ、どうして私……こんなこと聞いてるの?)」 京太郎「うーんと、きっかけは……自分を変えたかったからですね」 はやり「自分を変えたかった?」 京太郎「俺……今まで本当に何の取り柄も無くて、誰の力にもなれないような奴でした」 煌・竜華「「それはちが――!!」」 社長「二人共!」ガシッ 煌・竜華「!?」 社長「ちょっと……二人きりにしてあげよう」 はやり「そう、だったんだ」 京太郎「はい。それで、気がつけば仲間はみんな雲の上の人になっていて……俺だけが取り残されていました」 はやり「……」ウツムキ 京太郎「そしたら、周囲から言われたんです。お前は仲間達の邪魔なだけだって」 はやり「!!」 京太郎「事実そうでしたから、今となっては気にしていないんですけどね」ハハハ はやり「どうして……?」 京太郎「え?」 はやり「どうして、笑っていられるの?」 京太郎「瑞原プロ?」 はやり「辛かったんだよね? 苦しかったんだよね? なのに……どうして?」ウルウル 京太郎「……そうですね。確かに死にたいくらい辛かったです」ハハハ はやり「じゃあ――!!」 京太郎「でも、今が楽しいから」 はやり「えっ?」ドクンッ 京太郎「今が……最高に幸せなんです」ニカッ はやり「あっ」ドクンッドクンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3907.html
京太郎「新作、ですか」 ハギヨシ「ええ。色々作ってきましたが、やはりご本人のアイディアも欲しいと思いまして」 京太郎「と言ってもかなりの衣装作りましたよね?」 ハギヨシ「ええ……まぁ似たような注文もあるので作るのは楽ですが」 京太郎「うーん……いっそKちゃん自体を変えてみたり?」 ハギヨシ「長髪のKちゃんなどですか?」 京太郎「そんな感じで。まぁKちゃんだからいいって言う人もいそうですから売れるかは分かりませんけど」 ハギヨシ「難しいですね」ガタンッ 京太郎「アレ?何か倒れました?」 ハギヨシ「む、これは作りかけだった純様用のドレス。ああ、足元が不安定でしたか」 京太郎「よくできてますね……いっそKちゃんに女装とかさせてみます?」 ハギヨシ「ほう?」 京太郎「ちょっとドレス貸して下さい。こう、ドレス着せる感じで?」 ハギヨシ「おや、京太郎くんが着ても似合そうですよ?」 京太郎「そんな冗談……」 ガチャ 透華「ハギヨシ?お休みのところ申し訳ありませんけど…」 一「清澄の人達が来てるんだって…」 京太郎「あ……」ドレス持ったまま 透華「……智紀ー!!カメラの用意ですわー!!」 一「清澄のみなさーん!!ちょっと来てー!!」 京太郎「ちょっ、待って……待って下さいー!!」 京太郎「…………」 智紀「はい、目線こっちー」 和「あ、次はこのバニーで…」 透華「いえ、ここはうちのメイド服を」 まこ「うちの店のはどうじゃ?」 一「じゃーボクの私服…」 久「あら、いいわね」 咲「京ちゃん、笑顔笑顔!」 衣「そうだぞ!笑顔が一番だ!」 京太郎「……あのな」 京太郎「どうやったら女装姿の強制撮影会で笑顔になれるんだ!!」巫女服で女装状態 京太郎「誰か止めろよ!!というかハギヨシさん助けてくださいよ!!」 ハギヨシ「すいません、主のご命令でして。次は女装Kちゃんシリーズでもいきますか」 京太郎「おいそのメモ帳はなんだ!!」 優希「このコック服でなんか作ってもらうか?」 純「いいじゃねーか。あ、俺用にあったやつが…」 京太郎「おい!!アンタ自分の服を野郎に着せていいのかよ!!」 咲「あ、水着とかどうですか?」 和「アリですね」 智紀「ここにカツラとパッドとスクール水着が」 透華「パーフェクトですわ」 久「じゃ、脱いで?」 まこ「いやいや、脱がしてやるのもええじゃろ?」 一「天才だ……」 純「よし、俺が押さえよう」 優希「手を貸すじぇ」 衣「おー、着せ替えだな」 京太郎「ちょ、待て。やめろ。そんなこと誰も得しない、手を放せズボンに手をかけるなやめろ考え直せ待てやめろおおおおおおおお!!」 新シリーズ、女装Kちゃん 好評発売中 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6183.html
○月×日 今日は照さんにせがまれたエクレアと尭深さんにお願いされた大福、淡が無理矢理約束してきたチョコケーキ、 誠子さんに頼まれたクッキー、そして最近疲れている菫先輩へのワッフルを作った どれも我ながらよくできたと思うけど、作りすぎたかな 最近お菓子作りが楽しいんだよなー 照さんとか作ったら全部食べて感想や改善点もきっちり教えてくれるから作り甲斐あるし 尭深さんが淹れてくれるお茶が美味しいから合うお菓子が欲しくなるし 淡は本当に美味しそうに食べるし 誠子さんは部活以外でも割とお世話になってるからお礼しないといけないし 菫先輩は照さんや淡の面倒もあるから少しでも疲れをとってほしいし 虎姫以外のみんなにも配るかな いや、そしたら足りるか? ……パウンドケーキとシュークリームでも作ろう、うん やばいな、お菓子作りが今から楽しみになってる 照「京ちゃん……私シュークリーム食べてない」 誠子「確かエクレア独占してましたよね?」 淡「テルーずっこーい!!」 尭深「……また甘いものに合うお茶用意しよう」 菫「お前らな……そんなだから私の負担も増えて……あぁ、だからワッフルくれたのか……」 照「みんな京ちゃんのお菓子食べ過ぎ。控えるべき」 菫「お前が言うな!!」 誠子「でも、京太郎のお菓子って部内でも評判いいですよね」 淡「この前クラスでもバームクーヘン持ってきて大変だったよ」 尭深「でも、美味しいんですけど……体重が」 誠子「あぁ……」 菫「言うな……最近の部内の最大の問題でもあるんだ……おかげでまた忙しい」 照「そう?」 淡「さぁ?私体重そんなに変わらないしー」 照「私も」 菫「京太郎が今朝くれたタルトだがこの2人は抜きで」 尭深「賛成です」 誠子「異議なし」 淡「え!?酷い!!」 照「私たちが何をしたの!!」 菫「自分の胸に聞け!!」 △月◇日 今日昼休みだからと油断してノックもせずに部室に入ると菫先輩が着替えているところだった 慌てて外に出て、すぐに謝ったら菫先輩は許してくれた うん、それはいいんだが……着替えている時の半裸の菫先輩……おもち、小さくね? 普段の菫先輩はチーム虎姫ナンバー2のおもちの持ち主であり、数少ない良心だと思っていたのに まさか……PAD? いや、だったら俺が今まで見てきたものは……いや、なら今日俺が見たものは一体なんだったんだ!? 幻か!? イザナギか!? 菫先輩は偽乳特戦隊だったのか!? …………駄目だ、考えれば考えるほど分からない そもそも俺には……確かめるすべが……ない……っ!! 信じよう、菫先輩を 信じ続けよう、菫先輩のおもちを 菫「…………」 照「…………」 淡「…………」 誠子「…………」 尭深「……お茶が美味しい」 菫「さて、次は」 照「待って」 菫「なんだ照この日記が読みたいと言い出したのはお前だ早く読むぞ」 照「……菫、脱いで?」 菫「ば、馬鹿なことを言うな!」 照「淡、誠子」 淡「右腕確保ー!!」 誠子「左腕確保です」 菫「お、お前ら!!」 照「菫、これは重大かつ今すぐに確かめなければならない問題。覚悟して」 菫「よせ。や、やめろ……はなせー!!」 3分後 照「寄せてあげるブラ使ってるだけか……」 淡「寄せてあげる分あるっていいよねー」 誠子「服着てるから余計にそう見えるんだろうなー」 結論、無くはない。ただし脱いだらそこまでない ※この結論はあくまで 1の想像です。実際にどうなっているかは分かりません。シュレディンガーのPADです ☆月●日 今日は休みだったので適当にふらついていたら、淡に会った 淡も暇だったらしいので2人で遊びことになった ゲーセンで普段麻雀で勝てない分、格ゲーでいじめてやったら涙目になった ちょっと悪い気がしたので昼を奢ったらすぐ笑顔になった 笑ったり泣いたり分かりやすい奴だ その後は淡の買い物に付き合った 小物やお菓子を買ったり、何故か下着コーナーに連れていかれたりした 下着コーナーで不意打ち気味に見せられたが……あいつ、無いって訳じゃないんだな…… その後は散々からかわれたが、アイス食べながらふらついた 適当にふらついているだけだったが、淡と一緒だとなかなか楽しかった あまり遅くなるまでいる訳にもいかないので、最後は淡を送って別れた 楽しかったし、また出かけようと言ったら思った以上に喜んでいた たまにはこういうのもいいものだ 照「淡」 菫「抜け駆けとはいい度胸だ」 尭深「うん、これは駄目だね」 誠子「全く、下着姿まで見せたのか?」 淡「うん。京太郎、真っ赤になってかわいかったよ?」 照「ちょっと脱いでくる」 菫「どこ行くまな板」 尭深「ふぅ……胸が重いですね」 誠子「尭深それはずるいだろ!!」 淡「ちょ、ちょっと!!京太郎は私のなんだから!!私以外が京太郎誘惑しないでよ!!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6416.html
夜 京太郎「メールもし終わったし、暇だなー」 京太郎「…………」 京太郎「麻雀でもするか」 京太郎「ネトマでもするか、ちょっと長めに東南で」 京太郎「今日はどんな人と打てるかなー」 京:よろしくお願いしまーす とよねぇ:よろしくだよー player3108:……よろしく のどっち:よろしくお願いします 京太郎(お、姉帯さんと辻垣内さんがいるな、今日も面白そうだ) 東一局 同コンマのため、流局 とよねぇ:のどっちさんと一緒に打てるなんてちょーうれしいよー player3108:私もだ、よろしく のどっち:………… 京:うむむ、流れちゃったかー とよねぇ:次はもらうよー 【先負】発動! 東一局一本場 親 のどっち 26500 とよねぇ 23500 player3108 23500 京 26500 京太郎(先制テンパイ、倍満までいけるな) 京太郎(ここは……) 京:リーチ! とよねぇ:とおらばー とよねぇ:おっかけるけどー 京太郎(姉帯さんの追っかけリーチ!?) 京太郎(前に見た二回戦通りなら……) とよねぇ:ロン、12300 京太郎(……やばい) 豊音(それじゃあ次は……) 【友引】発動! 東二局 のどっち 26500 親 とよねぇ 36800 player3108 23500 京 13200 京太郎(来たっ倍満テンパイ!) 京太郎(今度こそ和了ってやる!) 京:リーチ とよねぇ:ポンだよー 京太郎(一発消しかな?……でも) 京太郎(ナイス小細工ポン) 京:ツモ、4000・8000 豊音(次は速攻でいくよー) 【先勝】発動! 東三局 のどっち 22500 とよねぇ 28800 親 player3108 19500 京 29200 京:ロン、12000 京:よっし、絶好調だぜ! とよねぇ:京くんやっぱり強いよー player3108:ん?二人は知り合いなのか? とよねぇ:うん、ちょっとねー とよねぇ:でも、ここからは私の番だよー 【仏滅】発動! 東四局 のどっち 22500 とよねぇ 28800 player3108 7500 親 京 41200 京太郎(うわっ、なんだこれ) 京太郎(配牌バラバラ、ツモも悪いし) 京太郎(さっきまでの調子はどこいったんだ?) のどっち:ツモ、2000・4000 京:うぐっ、親っ被り…… 豊音(うん、好調好調!次はーっと) 【友引】【赤口】発動! 南一局 親 のどっち 30500 とよねぇ 26800 player3108 5500 京 37200 とよねぇ:ポン 京太郎(これで四副露) 京太郎(対々タンヤオ白赤1) 京太郎(最後の一枚は、何だ?) とよねぇ:ぼっちじゃないよー とよねぇ:ツモ、2000・4000 豊音(あと400点だねー) 【大安】発動! 南二局 のどっち 26500 親 とよねぇ 34800 player3108 3500 京 35200 智葉(もうこれ以上失いたくはないな) 智葉(それがたとえ、遊びであろうとも!) 【抉る眼光】発動! とよねぇ:ツモ、2000オール 京:あちゃーまくられちゃいましたか player3108:ぐぬぬ とよねぇ:まだまだここからだよー 豊音(大安使っちゃったから当分は他の使えないんだよねー) 南二局一本場 のどっち 24500 親 とよねぇ 40800 player3108 1500 京 33200 京太郎(まくられても、取り返せばいい!) 京太郎(これで辻垣内さんを飛ばせば俺の勝ちだ!) 京:リーチ 智葉(調子が出ないな……はぁ) 智葉(……これでいいか?) 京:ロン、24300 智葉(はぁ……) 終局 のどっち 24500 とよねぇ 40800 player3108 -22800 京 57500 のどっち:おつかれさまでした 京:お疲れ様でした とよねぇ:おつかれーちょー楽しかったよー player3108:お疲れ、強いんだな君は 京:最後まであきらめなかったんで player3108:そうか、また今度打とう 京:はい とよねぇ:あ!私も私もー! 京:もちろんいいですよ とよねぇ:やったー! 京太郎「何か少しだけつかめた気がするな」 京太郎「そろそろ寝るか、おやすみー」 【9月第4週 休日】終了 【10月第1週 平日】開始 京太郎「二週間後には文化祭があるんだっけな」 京太郎「内容は確か学校で説明するとかなんとか」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「今日は久しぶりのぼっち登校だった……」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「ん?やたら教室が騒がしいな」 「転校生ウチのクラスに来るらしいで!」 「勉強もできて可愛いんやって!」 「それに巨乳やって聞いたで!」 ガララ 担任「えーほな転校生を紹介するで」 担任「今日からお前らと一緒の教室で勉強する原村和や」 担任「原村ー入ってきぃ」 ザワザワ 京太郎(原村!?) 咏「お、おい、原村って」ヒソヒソ ガララ 京太郎「おいおい、なんでここにいるんだよ」 咏「どういうことだよ」ヒソヒソ 和「原村和です、みなさんこれからよろしくお願いします」ペッコリン 担任「原村の席はー……須賀の隣や」 和「須賀?……」ハッ 和「まさか同じクラスとは……」←京太郎の左隣 咏「私もいるよーん」←京太郎の右隣 京太郎「なんで三箇牧に転校なんてしたんだ?」 和「親の仕事の都合で……」 咏「あ!麻雀部入る?みんな歓迎すると思うぜぃ」 和「…………」 和「麻雀、ですか……」 原村和が転校してきました 京太郎「久しぶりに食堂に来たぞ」 京太郎「やっぱり人が多いな……」ドン 霞「きゃっ」 京太郎「すみません、大丈夫ですか……って霞さんじゃないですか」 霞「あら、京太郎くん珍しいわね」 京太郎「基本気まぐれなんで」 霞「そう、じゃあ一緒に食べない?」 京太郎「はい、よろこんで!」 霞「そういえば京太郎くん、文化祭の話はもう聞いたかしら?」 京太郎「一応は、また千里山と合同なんですよね」 霞「そうそう、あと部活はもう一つ面白みがあってね」 霞「三箇牧と千里山の部活同士で戦うのよ、どれだけお客さんを満足させられたかって」 京太郎「満足度対決?部活同士ってことは泉たちと戦うってことですか?」 霞「そういうこと、勝った方は相手の部活に一つ要望を聞かせることができるのよ」 京太郎「なんですかその郁乃さんルール……」 霞「それで、私たちは何をしようかな、って考えてるんだけど、京太郎くんは何かいい案あるかしら?」 京太郎「案、ですか」 京太郎(メイド喫茶とかもありなんだろうか……でも霞さんが認めてくれるとは……) 京太郎(いや、郁乃さんなら賛成してくれるはずだな) 京太郎(何と答えるべきかな……) 京太郎「コスプレ喫茶とか……あ、麻雀部だからコスプレ雀荘とかもいいかな?」 霞「きょ・う・た・ろ・うくん?」ゴゴゴゴ 京太郎「いいじゃないですか!俺だって男だもの!」 霞「まあいいけど、他には?」 京太郎「そうですねー……エチュードとかでしょうかね」 霞「エチュードっていわゆる即興劇よね」 京太郎「みんな個性豊かだから案外うまくいくんじゃないんですかね、あとは写真館とか?」 霞「写真館、そうね部の思い出を飾ったりするのは楽しいかも」 京太郎(みんなの水着写真飾ったりしたいな……ぐふふ) 京太郎「まあこのくらいですかね」 霞「うん、参考になったわ。ありがと」 京太郎「どういたしまして、あっ」スッ 霞「えっ?」 京太郎「ご飯粒、ついてましたよ」パクッ 京太郎「霞さんってときどきかわいらしいですよね」ニコッ 霞「う、うん、そうね……」カァァ 京太郎「今日も国麻の練習があるんだよな、確かここで」 京太郎「みんなを集めて文化祭の準備もやっておきたいし……」 放課後 洋榎「お、今日も京太郎おるんか?」 京太郎「はい、打ちたければ打ちますよ?」 洋榎「大きい口たたくようになったやん京太郎のくせにー!」ウリウリ 京太郎「痛い、痛いですよ!」 京太郎(なんか背中に当たってるような……小っちゃいからわかんねえな) 良子「やあ、調子はどう?」 京太郎「好調ですよ、昨日もネトマで飛ばしましたし」 良子「ん、そうか」 良子「そうだ、実は選抜メンバーでのキャンプを企画してるんだけど、京太郎も来る?」 良子「ここにいる全員も参加して、再来週の休日を使って2泊3日なんだけど」 京太郎「合宿ですか……」 良子「今回はここまで、だね」 京太郎「ありがとうございました」 良子「それで決めた?」 京太郎「はい、俺も参加します」 良子「よし、なら部屋も頼まなければね、せっかくだしパジャマパーティーでもしない?」 京太郎「俺と良子さんとでですか?」 良子「友だち同士ならする、と聞いたけど?」キョトン 京太郎「え、えーっと、それは流石に……」 良子「そうか、そうだよな、やっぱり私なんて……」 京太郎(良子さんとお泊りなんて絶対無理だろ!) 京太郎(……もったいないけど) 京太郎「文化祭のことを話しておくか」 【別室】 京太郎「それで、今年の出し物はどうするんですか?」 霞「京太郎くんの考えた4つから考えなきゃね」 郁乃「私はコスプレ喫茶やりたいな~」 憩「…………」 エイスリン「シャシンカン!」 咏「私はなんでもいいよ~」 京太郎「じゃあ多数決で決めましょうか」 京太郎「じゃあエチュード屋さんがいい人ー」 霞「はい」スッ 京太郎「コスプレ喫茶の人ー」 郁乃「は~い」スッ 京太郎「写真館がいい人ー」 エイスリン「ハイ!」ブンブン 京太郎「じゃあコスプレ雀荘がいい人ー」 咏「はーい」スッ 憩「…………」 京太郎「憩さんはどれがいいんですか?」 憩「……」 京太郎「憩さん、憩さーん」 憩「あっ、ごめんごめんちょっとぼーっとしとったわ」 憩「せやな、ウチはコスプレ雀荘がええなー」 京太郎「了解です」 霞「コスプレ雀荘に決定ね」 京太郎「ルールはもちろんノーレートとして、景品とかどうします?」 郁乃「1位の人が4位の人に何か命令するとかでええんちゃう?」 京太郎「んーどうしましょうか」 京太郎「コスプレの衣装は郁乃さんが持ってくるらしい」 京太郎「……大丈夫だよな?」 霞「京太郎くん、今暇かしら?」 京太郎「あまりすることもありませんしね」 霞「そう、なら久しぶりに私と二人で打たない?」 京太郎「いいですね、やりましょうか」 京太郎「そういえば霞さんって絶一門ができるんですよね?」 霞「あんまりやりたくはないんだけどね」 京太郎「じゃあそれを三麻でやったらどうなるんですか?」 霞「やったことはないけど、他二人の方が和了りやすいようになるんじゃないのかしら?」 京太郎「あんまり便利ではないんですね」 霞「時と場合によるわね」 霞「そうだ、文化祭の話」 霞「いつ切り出そうか迷ってて結局任せちゃって、ごめんね」 京太郎「そんなこと気にしなくっていいっすよ」 霞「そう?でも……」 京太郎「それにそういうときはごめん、じゃなくてありがとう、の方が嬉しいです」 霞「ふふっ、いつも通りね」 霞「それじゃ、ありがとね、京太郎くん」ニコッ 京太郎「どういたしまして」 京太郎「さーてと、練習も終わったしどっか行こっかなー」 夕 京太郎「疲れたなー」 京太郎「公園で休むか、っと、ん?」 京太郎「あれは……」 京太郎「あれは……」 「いつもより多く回しておりまーす」 京太郎「大道芸人か、珍しいな」 「お次はこの猿ちゃん犬ちゃん雉ちゃんによる桃太郎劇場でーす」 ワーワー! キャーキャー 京太郎「犬はわかるけど猿と雉はどっから連れてきたんだよ……」 「結局鬼の娘ちゃんは身投げをしてしまいましたとさ」 ワーワー オモシロカッタデー 京太郎「だんだん鬼の娘と桃太郎のラブストーリーになってた気がする……」 京太郎「ま、面白かったからいっか帰ろーっと」 京太郎「今日も疲れたぁー」 京太郎「寝る前にメールでもするか」 京太郎「照に送ってみるか」 京太郎「咲も照もモモも選抜には選ばれるんだろうな、そこんとこも訊いてみるか」 京太郎『調子はどうだ?』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『今日は一通だけじゃないんだね』 照『調子はいいよ、今なら三人にも勝てると思う』 京太郎『ふっふっふ、この男子チャンピオンをなめるなよー』 京太郎『国麻といえば、照は関東選抜に選ばれそうなのか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『小鍛治監督からはかなり睨まれてる』 照『淡とかを見る目が怖い』 京太郎「関東は小鍛治プロが監督なのか」 京太郎「あの人何歳だっけ?結構歳いってたよな?」 京太郎『そっか、頑張ってんだな』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『出られる大会ももうあまり無いから』 照『そろそろ寝るね、おやすみ』 京太郎『おやすみ』ピッ 京太郎「そんじゃあ俺も寝るかなー」 TV『本日は永世七冠、国内無敗の小鍛治プロにお越しいただきましたー』 TV『小鍛治プロはこの37年間で最も嬉しかったこととはなんですか?』 健夜『え、えーっと、近所のちっちゃな子どもたちにバレンタインチョコをもらったとき、ですかね?』 健夜『って!私はまだアラサーですよぉっ!』 京太郎「あっ、照たちを見る目が厳しいのってそういうこと……」 【10月第1週 平日】終 【10月第1週 休日】開始 京太郎「一週間後には文化祭、二週間後には合宿、三週間後には国麻の団体か」 京太郎「楽しんでいこう!」 京太郎「照も咲も頑張ってるっていうし俺も頑張んないとな」 京太郎「今日はどんな感じでやろっかなー」 京太郎「お邪魔しまーす」 霞「邪魔するなら帰ってくれるかしら?」ニッコリ 京太郎「それネタですよね!?恐いですよ!」 霞「冗談よ、冗談」 霞「そういえば憩ちゃん知らない?」 京太郎「来てないんですか?」 霞「どうも昨日から帰ってきてないらしくてね、そう知らないの」 霞「彼氏の家に泊まったりしてるのかしらね」 京太郎「えっ、憩さん彼氏がいるんですか!?」 霞「さあね、今三人揃ってるんだけど打たない?」 京太郎「今日も勝ちますよ!」 咏「お、やっと来たねぃ~」 エイスリン「ハヤク!」 華菜「速く卓につくんだし!」 京太郎「あれ、どうして小池さんがここに?」 華菜「小池じゃないし!池田だし!それに華菜って呼べって言ったろ!」 咏「一応ここの住人だからじゃねえの?知らんけど」 華菜「一応って何だよ一応って!カナちゃんこれでも先輩なんだぞ!」 エイスリン「シャラップ!」 華菜「はい……」 華菜「先制リーチだしっ!」 エイスリン「ロン!8000!」 華菜「なっ!」 京太郎「リーチ!」 華菜「追っかけてやるよ!リーチ!」 京太郎「ロン、12000です」 華菜「はへっ?」 咏「んじゃ、リーチ」 華菜「まだまだあきらめないし!リーチ!」 咏「んーあーそれロン、24000な」 /ノ i!リ ,ヘ ゞ、、 /ノツハメハ } リ ヾ.、 / " /ノ }ノ′ ヘゝ / }、 ,`´〃 lヽヽ、 >/ /\ j `V/ / ゙ゝ.,,_ ,, V/ // /  ̄ ,' 〃 / ,z〟==テ゛゙ゞ,ヽ , " { /. ,、 i ` {. i }. ' ',ヘ { j { ヾ\,, " ' \ / i _,. _,. ' ´ー´´、 _,. '"/゙''ー .,, _,,/ 咏「ふぇ~勝った勝った~」 エイスリン「ニイ!」 華菜「」 京太郎「華菜さん上手いじゃないですか!」 霞「華菜ちゃん中学時代は麻雀やってたのよ」 京太郎「へぇー通りで」 華菜「うるさいし……」グスッ 昼 京太郎「憩さんがいないのは心配だな……」 霞「京太郎くん、今日は練習に来ないの?」 京太郎「……憩さんを捜しに行ってこようと思います」 霞「そう……」 prrrr prrrr 霞「はい、もしもし」 霞「……はい、そうですか、私たちも今から行こうかと、はい、ありがとうございます」ガチャ 霞「憩ちゃん、練習に来てるって」 京太郎「えっ」 霞「んーと、それで京太郎くんはどうするの?」 京太郎「練習に行きます、会場は?」 霞「確か姫松だったかしら、みんなで行きましょう」 バラバラ トン トン パラッ 京太郎「みんな静かだなー」 洋榎「出鼻くじきリーチ!」 京太郎「洋榎さんはうるさいけど」 憩「おつかれさまでしたー」 憩「あ、京太郎くんや」 京太郎「今終わったんですか?」 憩「負けてもうたけどね、あはは」 京太郎「そうですか……紅茶でも飲みます?」 憩「うん、よろしく頼むわ」 京太郎「じゃああっちの机で待っててください」 京太郎「はい、どうぞ」 憩「ん……あったかいわぁ」コクッ 京太郎「そういえば」 憩「うん?」 京太郎「最近、憩さんの部屋から変な声が聞こえ「ブフォッ」るんですけど、って大丈夫ですか!?」 憩「けほっ、こほっ、ご、ごめんなっ、けほっ」 京太郎「口拭きますよ」フキフキ 憩「んっ……」 京太郎「それで、何をしてるんですか?」 憩「えっ、えーっとなー……そのー」 京太郎「あっ、ひょっとしてアニメとかですか?叫ぶような声でしたけど」 憩「せっせや、アニメやアニメ!最近はまってなーいやーこれがおもろいんやー」 京太郎「へぇーじゃあ今度俺にも見せてくださいよ」 憩「そ、それはちょっと無理やなー……」メソラシ 憩「……その声も今日からは聞こえなくなると思うで」 京太郎「もう見終わったんですか?」 憩「…………せやで」 憩「せやから、もう気にせんでええで」 憩「ほな、また」 京太郎「頑張ってくださいね!」 良子「やっ、また来てるんだね」 京太郎「そういう良子さんこそ」 良子「私はコーチだからね、熱心な子は好きだよ」ニコッ 京太郎「!」ドキッ 良子「ん?どうかしたかい?」 京太郎「い、いえ、なんでもないです!」 京太郎(綺麗すぎるだろ、これで何回目だよ、おい!) 良子「そうだ今日もプラクティスをしないか?」 京太郎「はい、よろこんでえっ?」 良子「なんで疑問形なんだ?」 良子「あ、そういえば」トン 京太郎「なんですか?」トン 良子「京太郎と私は同室になったぞ」トン 京太郎「へーそうなんですかー」トン 良子「リーチ」トン 京太郎「ってえええ!?」 京太郎「なんでですか!なんでそんなことになってるんですか!?」トン 良子「ロン、冗談だよ」 京太郎「な、なんだぁ~……」ヘナヘナ 良子「まだ部屋割りは決まってないんだけど」ジャラジャラ 京太郎「もうびっくりさせないでくださいよ!」ジャラジャラ 良子「ごめんごめん」トントン 京太郎「はぁ……」トントン 良子「それで、誰がいいんだ?」トン 京太郎「はい?」トン 良子「この中で同室になるとしたら」トン 京太郎「……なんでそんなことを聞くんすか?」トン 良子「なんとなく、それで誰?」トン 京太郎「……いませんよ」トン 京太郎(風呂上りの絹恵さんとか霞さんとか) 京太郎「良子さんは見てみたいけど、言えない言えない」 良子「……っ!」カァァ 京太郎「良子さん?顔赤いですよ?」 良子「なっ、なんでもない!ばかっ!」カァァ 京太郎「??」 夕 京太郎「まだ練習も続いてるみたいだし、残るか」 泉「京太郎くんは熱心ですね」 京太郎「そうか?みんな頑張ってるんだし当然だろ」 泉「せやろか?」 京太郎「せやせや」 良子「京太郎はいつも暇なのか?」 京太郎「良子さんこそいつも暇そうに見えますけど」 良子「私はこうしてみんなのデータを取っているんだけど……そうだよね」 良子「どうせ私なんて休日に出かける用事もなくて誰かいるといいなーとか考えて近くのスーパーに行ってみるけど誰にも会えなくてさびしい女に見えるんだよね、そうだよね、どうせ私なんて……」ブツブツ 京太郎(どうしてこんなスイッチ入ったんだよ!) 良子「はぁ……ロン」 京太郎「ため息つきながらロンするのやめてくれますか?」 良子「じゃあ、京太郎は私のことをどう思う?」 京太郎「どうしてそんな話に!?」 良子「いや……だって……」モジモジ 京太郎「良子さんは仕事のできるいい人って感じですよ」 良子「そ、そう見えるか?」カミクルクルー 京太郎「良子さんに嘘は吐きませんよ」 京太郎「良子さんは素敵な人ですから」ニコッ 良子「素敵……素敵か、いい響きだな」 京太郎「素敵というより綺麗ですね、可愛いです」 良子「綺麗……可愛い……」カァァ 京太郎「ところで、速くツモってくださいよそれ」 良子「う、うん」 良子(綺麗で可愛い……)プシュー 良子(でも、それはあくまでお世辞とかそういう意味なんじゃ……)ズーン 良子(いや、京太郎はホーネストだ、だって現に―――) 京太郎(ああ、良子さん綺麗だなあ、結婚したいなぁ) 良子(とか考えてそうな顔をしてる、はず)カァァ 京太郎(速くツモってくれねえかなー) 京太郎「憩さん、休憩中ですか?」 憩「あはは、憩と休憩をかけたん?」 京太郎「そういうつもりはなかったんですけどね」 京太郎「休憩がてら何か話しましょうか?」 憩「うん、ええで」 京太郎「それじゃあ……」 京太郎「調子はどうですか?」 憩「絶好調やで!さっきも洋榎ちゃんとばして来たし」 京太郎「えっ」 洋榎「」チーン 憩「それにセーラちゃんも」 セーラ「」チーン 京太郎「うわっ、凄いですね」 憩「せやからなでなでしてー」 京太郎「ええっ、なんでですか」 憩「ご褒美ってことで、どや?」 京太郎「じゃあ、失礼します」スッ 憩「んっ……」 京太郎「こんな感じですか?」ナデナデ 憩「うんうん、そんな感じー」 京太郎「元気でてます?」ナデナデ 憩「出てるで出てるで、おおきに」ニコッ 京太郎「いつまでこうします?」ナデナデ 憩「んー……ずっとー」 京太郎「はいはい」ナデナデ 憩「えへへー」 京太郎「今日の練習も疲れたなー」 京太郎「風呂も上がったし、何しよ」 夜 京太郎「特にすることもないし、勉強でもするか」 京太郎「明日の予習でもしておこう」 京太郎「ここは、こうで……」 京太郎「ここは……あれ?よくわかんなくなったぞ?」 京太郎「ここがこれだからあれがここで、だからここは……むむむ」 京太郎「わっかんねー、何もかんもわっかんねー」 京太郎「久しぶりにネットをしよう」 京太郎「何をしようかなー」 京太郎「某掲示板の京太郎応援スレでも見てみるか」 京太郎「照の応援スレもあるって聞いたから俺のもあると思うんだけどなー」 京太郎「おっ、これか」 京太郎「どんなことが書いてあるんだろうなー」ワクワク 『須賀京太郎とかいうパシリwwwwwwwwwwww』 『毎日咏ちゃんとか憩ちゃんとかをとっかえひっかえしてるんだってなー』 『絶対に許さない(迫真)』 『このスレは須賀京太郎こと出会い厨ヤンキーを応援するスレです』 『そこ替われよチャンピオン()』 『男子個人戦チャンピオン()』 京太郎「なんだよ、これ……」 京太郎「なんで、俺がこんな……」 『なんでそんなに須賀をバカにするんだよ!』 『お、京太郎ゥー!』 『京太郎を庇うエイスリンちゃんの可能性が微粒子レベルで存在する……?』 『いや……… エイスリンちゃんはカタカナやろ~………!』 『じゃあ咏ちゃんだな!こっちおいで、咏ちゃん』 『咏ちゃんprpr』 京太郎「嫌だ……気持ち悪い……早く寝よ」 【10月第1週 休日】終 【10月第2週 平日】 京太郎「昨日のあいつら、なんなんだよ一体」 京太郎「咏たちもあんな風に見られてるんだよな……俺が守らなきゃ、なのか」 少しだけ曇った空、いつかの空とは打って変わって暗かった 京太郎「はぁ……」 一緒に学校へ行く友だちもおらず、住人のみんなともタイミングがずれて、俺はいつも通りのぼっち登校だった 大きな校門、そこへ多くの学生が入っていく その前に一台の車が止まった、黒く長いいわゆるリムジンといううやつだろう静岡のとある小学校に止まってそうな感じの その中から出てきたのは―― 京太郎「……憩さん?」 ナース服に似た制服に身を包んだ憩さんだった 京太郎「一体どういうことなんだ?」 京太郎「リムジンから出てきた憩さん、なんでなんだ……」 京太郎「たまにはトイレで食べるのも乙だよなー」 和「あ、須賀君」 京太郎「原村さん、こんなところでどうした?」 京太郎(石戸さんほどではないにしろ、やはりこれはなかなかのなかなか……)ジーッ 和「須賀君?」ジトッ 京太郎「な、なんだい原村さん?」アセアセ 和「はぁ……もういいです、さようなら」 京太郎「あ、はい、あっ、あれ、あれ?」 京太郎「何だったんだ一体?」 何も起こりませんでした 京太郎「もう放課後かー」 和「ふんっ」プイッ 咏「なーなー、和に何したんだよー」 京太郎「うっ、それはだな……」チラッ 和「なんですか?」ツーン 京太郎「……はぁ」 京太郎「今日は千里山で練習だっけな」 咏「おっ、今日も行くん?」 京太郎「おう、もちろんだぜ!」 咏「じゃさー和もどう?練習来ね?」 和「いえ、私は遠慮しておきます」 咏「そっか、んじゃ行こうぜ京太郎」ダキッ 京太郎「ちょっ、抱き着くなって」 咏「いーいーだーろ」 京太郎「はーなーれーろ」 京太郎「暇そうな人はいないっかなーっと」 霞「あら、京太郎くん暇なの?」 京太郎「女子の練習ですから」 霞「それじゃあまた私と練習しましょうか」 京太郎「いいですね、やりましょうやりましょう!」 霞「私は後ろで見てるから、打ってみて」 京太郎「はい!見せてあげますよ、俺の力!」 京太郎「うむむ、ここは……」 霞「これね」ズイッ モニュッ 京太郎「!?」 霞「あら、どうかした?」モニュッ 京太郎「いえっ、なんでもございません!」 霞「そう……あ、ツモったわよ!」モニュッ 京太郎「おお……」 京太郎(集中できねえ……) 京太郎「霞さんといると身が持たない……」 良子「ふぅー」 京太郎「またコーヒー飲んでるんですか?」 良子「フェイバリットだからね、京太郎もいる?」 京太郎「そんな、良子さんが飲んだものなんて飲めませんよ!」 良子「そうか……」ズーン 京太郎「落ち込んだ!?」 良子「……はぁ」ズズッ 京太郎「良子さーん、すねてないで教えてくださいよー」 良子「……京太郎なんて……はぁ」ズズッ 京太郎「ああもう、飲めばいいんでしょう飲めば!」ヒョイ 良子「えっ……」 京太郎(口紅がついてないとこなら大丈夫だよな)ズズッ 良子「京太郎……」ウルウル 京太郎「おいしいですよ、飲んだんで教えてください」 良子「うんっ!何からレクチャーする?」 京太郎「じゃあまずは……」 京太郎「……」ズズッ コトッ 良子「……」ズズッ コトッ 京太郎(なんでコーヒーカップ共有してんの!?) 京太郎(まずいよ!絶対まずいよこんなの!)ブンブン 良子「?」 良子(京太郎、さっきから集中できてないみたいだけど、どうしたんだろ?) 良子(コーヒーの飲みすぎでおしっこに行きたいのかな……) 良子(そう考えたら私も行きたくなってきちゃった……)モゾモゾ 京太郎(ここで間接キスとか狙いに行ったら軽蔑されそうだし……) 良子(ここで私だけおしっこに行ったら変な目で見られそうだし……) 京良(*1) 京太郎「練習終わり!」 京太郎「あとは何しよっかなー」 京太郎「今日も公園で一休みするか」 京太郎「今日も誰もいないみたいだなー」 京太郎「はぁ……紅葉が綺麗だな」 秘書「あら、また会ったわね」 京太郎「秘書さんですか?」 秘書「何よその呼び名、まあいいけど」 京太郎「それで、何の用なんですか?」 秘書「用事なんて無いわ、ただ通りがかっただけ」 秘書「そういえば貴方お嬢様の彼氏なの?」 京太郎「彼氏?誰が?」 秘書「貴方とお嬢様」 京太郎「お嬢様ってのは憩さんのことでいいんですよね?」 秘書「そそっ、んでどうなの?」 京太郎「ただの先輩後輩ですよ」 秘書「なーんだ、つまんな」 秘書「そそのかそうと思ったんだけどなー」 京太郎「そそのかす?」 秘書「あー忘れて頂戴、そんじゃ」 京太郎「ちょっ、待ってくださいよ!」 京太郎「……もういねえ、なんだったんだ?」 京太郎「そそのかす、って何をだよ」 京太郎「それに今朝の憩さん……」 京太郎「連絡しろって言ってたから、やってみるか」 京太郎「憩さんのことを訊いてみるか、そうと決まれば挨拶からだな」 京太郎『こんばんは、須賀京太郎です』 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「返信速いな、って知らないアドレスだな」 京太郎「読んでみるか」 秘書『秘書よ、こっちがプライベート用のアドレス』 秘書『それで何の用かしら?』 秘書『あまり長くはしたくないから速くして頂戴』 京太郎「見た目によらずきついよな、あの人」 京太郎「憩さんのことといっても何を訊こうか……」 京太郎「…………」 京太郎『憩さんについて、何を知っているんですか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 秘書『随分と曖昧な質問ね』 秘書『私は彼女をよく知らない』 秘書『彼女は院長の娘』 秘書『一年半前に家から出て行った、私が知っているのはそれだけ』 秘書『私はまだここに就いて半年の新米秘書だからね』 秘書『他に訊きたいことはある?』 京太郎「家から出て行った、ってそんな言い方じゃ……」 京太郎「そのことはまだいい、次だ」 京太郎『今、憩さんはどこに行ってるのか知ってますか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 秘書『彼女なら家に帰って来たわ』 秘書『正しくは連れ戻された、だけど』 秘書『それじゃあもう寝るわね』 京太郎「連れ戻された……」 京太郎「でも、そういえば」 京太郎『そういえば憩さんはどうしてここに住んでるんですか?』 憩『ただ単純に親元を離れたかったから、かな』 憩『お父さんやお母さんはウチを医者にさせたいらしいんよ。だから勉強で忙しくなる前に、高校だけでも自由でいたいなー思うてね』 京太郎「どういうことなんだ……?」 憩が住人ではなくなりました 【10月第2週 平日】終 【10月第2週 休日】 【三箇牧・千里山合同文化祭】 【一日目】 京太郎「今日から文化祭だあっ!」 京太郎「いろんな人が来るんだろうな!おもちが大きい人とかおもちが大きい人とかおもちが大きい人とか!」 京太郎「張り切って行こう!」 ワイワイ ガヤガヤ 京太郎「一日目は千里山の人たちがこっちに来るんだよな」 京太郎「賑やかだ、実に賑やかだ」 「わぁーすごーい!」 「ええ景色やなー」 「あんたら千里山の人?せやったらワイと茶ぁしばきいかへん?」 「るっさいわドアホ!ブサイクはさがっとれ!」 「鳴け!喚け!この腐れ豚がァァァァァァアアアア!」 「ブヒィィィィイイイイ!」 「こっちにも尻を向けろクソ虫が!」 「ブヒィィィィイイイイ!」 京太郎「……寂し」 【部室】 京太郎「ちはーっす!」 郁乃「お、京太郎くん二番乗りやな~」 郁乃「見て見て~かっこええやろ~」フリフリ 京太郎「スーツですか……」 郁乃「せやで~」 京太郎(郁乃さんはなんか違うような気がするんだよな、それこそ猫のコスプレとかなら似合ってたかもしれないけど) 郁乃「どや?」 京太郎(なんか期待されてるし、何て言おう) 京太郎(やっぱり正直に言うべきだよな) 京太郎「似合ってません」キッパリ 郁乃「えっ、ええ~」ガビーン 京太郎「郁乃さんはもっと、こう可愛いのが似合うと思います」 京太郎「郁乃さんは、綺麗というよりも可愛い人ですから」ニカッ 郁乃「…………」カァァ 京太郎(黙っちゃった……嘘でも褒めておくべきだったのかな) 郁乃「……~~!」プシュー 郁乃(可愛え……かぁぁ~///)プシュー 京太郎(初っ端から調子悪いな……) 京太郎「俺のは……これですか」 郁乃「せやで……」プイッ 京太郎(女子の制服……でも郁乃さんが用意してくれたんだ、着ないとだめだよな) 京太郎(ウィッグとかは……あるのかよ) 京太郎(とりあえず着替えよ) 咏「うーっす、来たよーん」 京太郎「えっ」 咏「はあっ?」 京太郎「えっ」←スカートを穿こうとしている 咏「…………こんの……」 咏「変態がああああーっ!」カァァ 京太郎「着替えたは良いけど、部室から追い出された……」 京太郎「さっきから通りがかる人がめっちゃ見てくる」 咏「入っていいよ」 京太郎「おう、さっきはごめんな」 咏「いいよ、私が悪かったんだからさ」 京太郎「ところでその衣装って?」 咏「あーこれ?ミイラらしいよ、知らんけど」フリフリ 京太郎「ミイラってただ包帯巻いてるだけじゃねえか」 咏「ずり落ちそうになるのがちょっとねぃ~でもどう?可愛いっしょ?」フリフリ 京太郎(対木さんみたいだな、ところどころ肌が見えるのがなんか……そそる) 京太郎(さて、何て言おう) 京太郎(包帯の下……ごくり) 京太郎「その包帯取ったらどうなるんだ?」 咏「さあ、わっかんねー」 京太郎「やってみるぞ」ヒョイ 咏「は、はぁ?」 クルクルクルクルー 咏「ちょっ、待てよ!おい!」 京太郎「よし、巻き取り終わり……っと」マエヲミル 咏「み、見るな!」バッ ←全裸 京太郎「…………」 咏「見るなっつってんだ……へぇっくし!」←全裸 京太郎「ブフォッ」 咏「うぅ……京太郎のバカ……」ジトッ 京太郎「ごめん、出て行くわ」 咏「……うん」 バタム 京太郎(包帯の下には何もなかった) 京太郎(しょうがないよ、誰だってあれは取りたくなるもの)モゾモゾ 京太郎(ちょっとトイレ行ってこよ) 霞「あら、もう来てたの」 京太郎「霞さん!?」 霞「何よ、そんなにびっくりして先に入ってるわよ」 京太郎「はい、どうぞ……はぁ」 京太郎「はぁ……」 京太郎「なんか今日はみんなのこと怒らせてばっかりだな」 霞「京太郎くん、入っていいわよ」 京太郎「はーい……ってなんですかそれ」 霞「瑞原プロの衣装よ、牌のお姉さんモード」 京太郎「あっ、ああ……」 霞「牌のお姉さんかすみんですっ☆」キャルン 郁乃(キツい) 咏(キツい) 京太郎(キツい) 霞「三人ともあとで覚えておきなさいよ」 郁咏京(心を読まれた!?) 霞「それで、似合うかしら?」 霞「少しきついのよね……」 郁咏京(それはこっちの台詞……) 霞「肩も凝るし、着れる服もないし、困るのよね……はぁ」 京太郎(いやいや、似合うっていうか、それ以前にもうさぁ!) 京太郎(おもちが強調されすぎて……もう) 京太郎(刺激強すぎるんだよぉ!) 京太郎(落ち着け、とにかく落ち着くんだ俺!) 京太郎(ここはあくまで紳士的にいくんだ!) 京太郎「素敵だと思います」 霞「そう?よかったー」 郁乃「うんうん、十歳は若く見えるで~」 咏「それじゃあ霞は八歳じゃね?知らんけど」 郁乃「あ……」 霞「い・く・の・ちゃん?」ゴゴゴゴゴ 郁乃「いやああああ!」 京太郎「なんで俺を盾にするんですか!」 郁乃「可愛い女の子を守るのが、男の子やろ?」 京太郎「そうですね」キリッ 京太郎「って嫌ですよ!」 霞「はやく郁乃ちゃんを差し出しなさい」ゴゴゴゴ 京太郎(おお、俺の目の前に霞さんの縛りおもちが……)ブフォッ 郁乃「きょ、京太郎くん!?」 霞「年貢の納め時よ、郁乃ちゃん」ニッコリ 京太郎「なんとか部室の外まで逃げてきたぞ」 京太郎「あんなの目の前にして我慢しろって方が無理だっつうの……」 エイスリン「キョウタロー!」ブンブン 京太郎「こんにちは、よく俺だってわかりましたね」 エイスリン「キョウタローダカラ!」ニコッ 京太郎「そう言われると、なんだか嬉しいですね」 エイスリン「ナカ、イイ?」 京太郎「大丈夫ですよ、どうぞ」 京太郎(俺は一日持つのかな……) エイスリン「キョウタロー」ヒョコッ 京太郎「着替え終わったんですか?」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「じゃあ入りますね」ヨッコイショ エイスリン「Angel!」 京太郎「天使ですか、ご丁寧に翼と輪っかまで」 郁乃「セットやったからね~」 京太郎「天使って言うかただの白のワンピースですよね、これ」 郁乃「あ、わかった~?」 京太郎「流石にわかりますよ」 京太郎(スーツ、ミイラときて郁乃さんのセンスを疑っていたが、これは凄い) 京太郎(だってエイスリンさんのイメージそのまんまだもの、まさに天使) エイスリン「エヘヘ」ニコッ 京太郎(可愛すぎるんですけど、これはどうすれば……) エイスリン「キョウタロー」クイクイ 京太郎「なんですか?」 エイスリン「カワイイ?」 京太郎(可愛いとしか言えないのですがそれは……) 京太郎「持ち帰っていいですかこれ」 エイスリン「?」キョトン 京太郎「ああ、持ち帰りっていうのは……Take outのことです」 エイスリン「Take out?」 京太郎「わかりにくいですかね?」 エイスリン「……umm……!」ピコーン 京太郎(わかったみたいだ) エイスリン「……」カァァ 京太郎(照れてる……可愛い) エイスリン「キョウタロー……」チラッ エイスリン「…………///」プシュー 京太郎(どんどん真っ赤になっていくな) 京太郎「あと来てないのは憩さんですか」 郁乃「せやね~」 京太郎「何を用意したんですか?」 郁乃「知りたい~?」 京太郎「すごく!」 郁乃「後でのお楽しみやで」 咏「お前はまた外で待ってるんだよ!」ゲシッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「憩さん……か」 京太郎「訊きたいことは山ほどあるんだよな」 京太郎「でも今は普通に接しよう、今はそのときじゃない」 憩「あれ?京太郎くん?女装しとるん?」 京太郎「俺のコスプレです」 憩「うん、似合っとるで」ニコッ 京太郎「それは喜んでいいんでしょうかね?」 憩「中入ってええんやろ?」 京太郎「どうぞどうぞ」 憩「ほなお先ー」 バタム 憩「入ってええでー」 京太郎「ういーっす」 バタム 憩「えへへ」ヒョコン 京太郎(ネコ耳?) 憩「どや?」ヒョコン 京太郎(しっぽ?) 憩「にゃー!」 郁乃「憩ちゃんのコスプレはネコ娘ちゃんやで~」 憩「にゃ~」 京太郎「ネコ娘っていうか殆どネコじゃないですか」 憩「可愛いかにゃ?」ヒョコン? 京太郎(……可愛い) 憩「京太郎?京太郎?」スリスリ 京太郎「」 憩「にゃ~」 京太郎(ウチの麻雀部の破壊力すげー) 京太郎(やべっ、また鼻血出そう) 憩「似合うかにゃ?」ハテッ? 京太郎「誘ってるんですか?」ズイッ 憩「え?え?」 京太郎「そんなネコ耳なんかつけて、鳴き真似もして」 京太郎「俺に頬ずりしてくるって、誘ってるんですか?」 憩「はえぇ?」カァァ 京太郎「憩さんがそのつもりなら俺にだって考えがあるんですよ」←顔を近づける 憩「ま、待って!」ジワァ 京太郎「全部憩さんが悪いんですよ」←もっと近づける 京太郎(からかい終わり……っと) 憩「…………っ///」プシュー 京太郎(え、えーっと……) 咏「じー」ジーッ 郁乃「じ~」ジーッ 霞「……」ジトッ エイスリン「?」ニコッ 京太郎(この状況、どうすればいいんだ?)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1107.html
京太郎「おもちぶらり旅?」玄「はい!」 京太郎「……なんすかそれ」 玄「名前の通り! 素晴らしきおもちを求め、全国をぶらりと旅するの!」 京太郎「……急にオフ会したいだなんて言い出して、いざ何を言うのかと思ったら……」 京太郎「そんなことの為にわざわざ長野に……」 玄「あれ……なんだか反応薄いね? チャットだとあんなに熱く語れるのに」 京太郎「いや……流石にネットのテンションをリアルまで持ってはこれませんよ」 玄「そ、そっかぁ……」 京太郎「……で。 具体的には何をするんですか?」 玄「あ、行きたくないわけじゃないんだ」 京太郎「まぁ、それなりに惹かれるワードが入ってますし」 玄「……」 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「……」 グリグリグリグリ 玄「ごめんごめんなさ痛いぃいいいっ!」 玄「淑女の頭になんてことを……」ズキズキ 京太郎「……ん? ……なんですこれ?」スッ 玄「ん……ああ、それ! そのチラシ書いてある―『麻雀部短期アルバイト』ってやつ!」 京太郎「……『夏休み限定、短期間アルバイト。 雀卓や麻雀牌などの道具の手入れや部室の清掃、買い出し。 など』……」 玄「登録校が多い割に誰ひとり参加者がいないんだって!」 京太郎「そりゃそうだ (自分たちでやれよ)」 京太郎「……って、もしかして……これに?」 玄「うん! せっかくの長期休みなんだし、 一緒にやろうよ! 京太郎くん!」 京太郎「はぁ……そりゃまぁ別にいいですけど……」 京太郎「玄さんの方こそ、いいんですか?」 玄「え?」 京太郎「たまたまネットサイトの『おもち同盟』で知り合った程度の仲の俺なんかと二人で……」 玄「ああ、そんなこと。 だいじょーぶ! 全てのおもち好きに悪い人はいないって、私知ってますから!」 京太郎「考えがすでに如何わしい奴らのどこを見てそう言ってんすか」 玄「まーまーまーまー! だいじょーぶだいじょーぶ! 私達、知り合ってからもう二ヶ月も経ってるんだし!」 京太郎「そんなテキトーな」 玄「……私は京太郎君とでも全然構わないよ?」 玄「ていうか、京太郎君とじゃないといやかなーって」 京太郎「……」 玄「……」 京太郎「……」 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「なんすかいきなり」 玄「あれ? ドキッと来なかった?」 京太郎「全然」 玄「アチャー」 玄「……でもね。 今日、こうしてここでオフ会して見てわかったよ」 玄「須賀くんは女の子にふしだらな目をよくするけど、本当に人が嫌がることは絶対しない人だって」 京太郎「……はぁ」 玄「チャットしてても思ったよ。 嫌な話題を振らず、ちゃんとこっちに合わせてくれる」 玄「ううん。それどころか、何時だって相手のことを気遣ってくれてる」 京太郎「そんな……」 玄「今だってホラ、領収書隠してる。 コーヒー代、一人で払うつもりだったでしょ?」 京太郎「……こんなの常識でしょう?」スッ 玄「ふふっ、そうかもね。 ……でも、だからだよ」 玄「だから、そんな紳士さんみたいな京太郎くんとなら一緒に行けるって思ったの」ニコッ 京太郎「……玄さん……」 玄「まぁ悪く言えば草食系チキン男子ってことだけどね」 京太郎「俺の感動を返せよ」 玄「……それで、どうかな? おもちぶらり旅」 京太郎「ん……概ねOKですよ。 県予選も終わって自主練しかないでしょうし」 玄「やった!」 京太郎「でも条件が」 玄「むっ。 申されよ」 京太郎「1つ。 バイト先の部員さん達に絶対迷惑をかけないこと」 京太郎「2つ。 バイトとはいえ仕事の一環、やるからにはまじめに」 京太郎「3つ。 必要費は全部割り勘」 玄「……うわぁ……おもち目的なのに随分真面目……」 京太郎「これくらい当然です」 玄「全く……雑用係に魂を売った人間ってのはこれだから……」 京太郎「……」 玄「嘘です冗談です謝るからグリグリはやめておねが痛い痛い痛いィ!!」 玄「うぅ……ズキズキするぅ……」 京太郎「あ。あともう1つありました」 玄「えー……まだあるのぉ……?」 京太郎「一番大事なことですよ」 京太郎「4つ。 隙を見せないこと」 玄「……ん? ……どゆこと?」 京太郎「行き慣れない場所となると不安が生じて心に隙が生まれやすくなりがち」 京太郎「そういった所を狙う悪代官ってのは何処にでも必ずいるもんです」 京太郎「だからこそ、ちゃんと周りに目を向けて信用できるかどうかを見極めるよう心掛けることって意味です」 玄「ほほー」 京太郎「特に、男の言葉や行動には騙されないようにしてくださいね」 玄「……それって須賀くんにも? さっき紳士さんみたいって言ったのに?」 京太郎「そりゃそうですよ。 敵意ムンムンにしろとは言いませんけど」 京太郎「これでも男なんです。 玄さんと一緒に行動してたらそういうことしちゃう可能性が無きにしも在らず、ですし」 玄「……それって……私のこと、そういう風に見てるってこと?」 京太郎「そうなる可能性があるかもしれない、ってだけですよ」 玄「……ふーん」 京太郎「まぁ、玄さんも十分魅力的だとは思いますけど」 玄「んぶっ」 京太郎「?」 京太郎「とにかく。 この約束を守ってくれるならば俺も行きますよ」 玄「……まぁどれも当然のことだし、守れなくはないかなっ」 京太郎「ならOKです。 あ、いや。 俺も『行く』ってのは失礼かな……」 京太郎「玄さんっ」 玄「んっ!」 京太郎「おもちぶらり旅、俺も連れてってくださいっ」 玄「あっ……」 玄「……はい!」 玄「よろこんで!!」 京太郎「わざわざ長野までお疲れ様でした」 玄「ううん、そんなこと無いよ。 京太郎くんに会えてホント良かった!」 京太郎「旅の詳細はネットの方でまた」 玄「うんっ。 いつものねっ!」 玄「それじゃあ二週間後、またここで会おうね!」 京太郎「はい。あ、電車そろそろ来ますよ」 玄「わわっ、急がなきゃ。 じゃあね京太郎くんっ」 ―――― ――― ―― 玄「とまぁそんなわけで、夏休みの間は全国をぶらぶらしてくるよ」 宥「いいなぁ……私も沖縄とか行ってみたい……」 玄「流石に沖縄は行かないかなぁ……」 宥「……それでそのぉ……一緒についてく人……須賀さん? ……大丈夫な人なの……?」 玄「大丈夫! 彼、紳士だから!」 宥「そうなの……?」 玄「一緒についてく私の身をちゃんと案じてくれてるからね。 信用に足る人だってのはこの前のオフ会で分かったし!」 宥「……玄ちゃんがそういうなら大丈夫かな……」 宥「……皆には私から伝えておくね」 玄「ありがとっ、おねーちゃんっ」 ギュゥ 宥「わっ、わっ」 玄「あったか~い。 ……ていうかあつ~い」 咲『旅? 全国を?』 京太郎「ああ。明日からお前ら合宿だろ? 一人でネトマするのも暇だし、どうせなら満喫しようと思ってさ」 咲『うっ……ごめんね? 一緒に合宿行けなくて……』 京太郎「気にすんなって。 男の俺が着いていけるわけねーし」 咲『……東京とか、行く?』 京太郎「ん? ああ、一応行く」 京太郎「なんか買ってきてほしいモンとかあんのか?」 咲『……ううん。 なんでもないよ』 京太郎「あ、そう」 咲『ブラブラばっかりして結局ゲームセンター行くとかしないでよー?』 京太郎「しねえよっ」 咲『あははっ』 京太郎「しっかり強くなってこいよ、咲」 咲『うん! 京ちゃんも、たくさん楽しんでいってねっ』 ピッ ―― ――― ―――― 京太郎「……そろそろかな……」 玄「京太郎くーん!」タッタッ 京太郎「おっ」 玄「二週間ぶり! 元気してた?」 京太郎「どうも玄さん。 わざわざ奈良からお疲れ様です」 玄「ふふーん。 二度目だから迷うことなく来れましたっ」ドヤッ 京太郎「二週間前は予定の3時間遅れでしたからね」 玄「……すみませんでした……」 京太郎「流石にあの時は本当に心折れるかと思いました」 玄「ホントすみませんでした……ッ」 京太郎「あ、そうだ玄さん。 これ」スッ 玄「? なにこれ……お金?」 京太郎「移動費です。 長野までの」 玄「……え? いや、なんでこれ」 京太郎「言ったでしょう? 必要費は全部割り勘って」 玄「……え! これも入ってたの!? う、受け取れないよ!」 京太郎「遠足は家を出てからスタートで、家に帰るまでがゴールなんですよ」 玄「え、遠足じゃないし! そんな……悪いよ……」 京太郎「受け取ってください。 2週間前は渡せませんでしたし」 玄「……京太郎くん……」 スッ... 玄「……ありがとっ」ニコッ 京太郎「どういたしまして」 玄「それで。 まずはどこに行くの?」 京太郎「んっと。 せっかく長野にいるんですけど、長野の連中は今みんな合同合宿中なので無理なんですね」 玄「へぇ。 合宿はどのくらい?」 京太郎「多分一週間くらいです。 なのでまずは北に行こうかと」 玄「北って言うと……あった。 岩手の……宮守女子高校!」 京太郎「流れは岩手→東京→長野→大阪→鹿児島。と、南下して行く感じになると思います」 玄「端から端まで行くんだね……こりゃ大変そうだ」 玄「……ていうかバイト先、改めて見ると結構有名な所が多いね」 京太郎「有名なんですか? 龍門渕と白糸台しか知らないんですけど……」 玄「姫松に千里山でしょ? 龍門渕に永水に……そして白糸台!」 玄「すごいなぁ……」 京太郎「有名校ほど小道具の整理に手がつかないほど練習に打ち込んでるってことなんですかね」 京太郎「俺みたいな雑用係でも雇えばいいのに」 玄「……ははは……」 京太郎「とりあえず今日は移動に使って、明日がバイト本番。 多分、1校につき大体2日の作業になると思いますよ」 玄「清掃に小道具修理に買い出しetc……そりゃそっか」 玄「……って、寝所とかはどうするの?」 京太郎「近くの宿は粗方確認済みです。 安い所ばかりですけどね」 玄「……おぉ……」 京太郎「全7校への移動費、宿代、その他飲食費を考えると……まぁこんくらいですね」スッ 京太郎「っと、これはチャットのほうでも言いましたっけか」 玄「……」 京太郎「? どうかしました?」 玄「いや……しっかりしてるなぁって……」 京太郎「こんなの、雑用係の人間なら誰だってそうですよ」 玄「そ、そうなんだ……」 京太郎「まぁ諸事情はこのへんにして」 玄「ん」 京太郎「それじゃあ。 早速岩手に向かいましょう」 玄「おー!」 ―――― ――― ―― ― ――岩手 玄「到着っ」 京太郎「えっ。もう?」 玄「うん。もう」 京太郎「……えぇ……」 玄「なにか?」 京太郎「いや、もっとこう……岩手までの道のりの情景とか……なんか無いんすか」 玄「だって玄さん起きてたの最初の30分だけでしたもん」 京太郎「いやまあそうでしたけど」 玄「朝早くに奈良から長野まで来て眠かったんですもん!」 京太郎「……」 玄「特に電車内で何かあったわけでもないでしょ?だから省略! いっぱい寝て元気いっぱいだし!」 京太郎「はぁ」 京太郎「もう夜なんですけどね」 玄「せっかくいっぱい寝たのにね」 京太郎「俺ちゃんと言いましたよ。 明日がバイトだって」 玄「まーまーまー! 細かいことはいいのです!」 玄「それより宿行こう! 宿!」 京太郎「そうしますか」 玄「~♪」ウキウキ 京太郎「……言っておきますけど、普通の旅館っすよ?」 玄「むふふ。 私、自分のウチ以外の旅館見たこと無いんだ」 京太郎「ああ。そういや玄さんちの実家、旅館でしたっけ」 玄「言うほど人も来てなかったけどね。 あはは~」 ――旅館 玄「普通だね」 京太郎「普通っすよ」 玄「ウチと同じくらいだよ」 京太郎「まぁ安いんで」 玄「………………」 京太郎「……そんなにしたかったんすか? 卓球」 玄「うえっ!?」 京太郎「寝言で『お風呂上りは卓球ぅ……』ってうるさかったから……」 玄「うわぁ! は、恥ずかしい!」 京太郎「……ちなみに、温泉もありません」 玄「 えっ 」 京太郎「……だから『炎の湯煙おもち祭り~in岩手』もできません」 玄「 」 ――翌朝 玄「…………ほはよぅ……」 京太郎「お、おはようございます。 朝食は7時なので顔でも洗ってきては?」 玄「うん……そうする~……」 京太郎「…………」 京太郎「目を赤くするくらい泣く程悔しかったとは……」 ――朝食 玄「うひゃぁ京太郎くん! 見てコレ!お雑煮! おもちだよおもち!」 京太郎「おもちですよ」 玄「今まで隠してたけど、わたし玄さんはおもちのある物を見るとなんでも元気が湧くのですっ」ドヤッ 京太郎「はぁ」 玄「いまならなんでも出来る気がする~!!」クルクル 京太郎「…………」 京太郎(よくわからん人……) ――道中 玄「そういえば、今って夏なのに岩手は涼しいね」 京太郎「やませの吹く時期ですからね。 奈良や長野よりは涼しいでしょう」 玄「見るから見るまでみーんな田んぼと畑ばっかだし」 京太郎「国内自給率100%を超える数少ない県の1つですしね」 玄「山もあって海もあって。 いいところだね」 京太郎「古くから穀物に畜産業、漁業が盛んらしいですよ。 ワカメ養殖では全国1位ですし」 玄「へー。ワカメが」 京太郎「はい。ワカメが」 京太郎「っと。着きましたよ」 玄「ほほぅ。 ここが噂の…………」 ||~"'-- , ||(・∀・)| '-- ,,___| || ,, --~|'- ,,,_ || __,, -''''""__ .i- | "''''--- ,,,,,,_ || __,, -'''""~ s t 0 k' ヒ .゙| ~""'''--- ,,,,, || __,, ---'''"~ ___,, ---'''i i"~""'''--- ,,,_____ || | ____,,, ---- ' '''""~| | | | | | | i |~""'''' ---- ,,,,,,,,, || '"|""~~____,,゙ | | i i i i i| | | | | | ~""""' || || | |~~| | | | i i i i i| 十ー'" | | | || || | ___ ̄ | |.._i_i_i_i_i| _| | | | |~i~□~i || _ '|| ' '|___|_|| | i i i i | | | | | | i ; ; ; ;| || _∠ニニ△ ---- ,,,,,,, ~~~~~~"i l⌒l' ------- ,,,,,,,|_|,,_|,,, | i !''"""""~~θニニθ . 〔 ~~~~"'-| |__ |,,,,,____ ..................〈⊆ニ⊇__/ ⌒l ~~~"""'''--- ,,,,,,,_______ ゚~'--’ `--'~ ~~~""""'----- ,,,,,,,,, 玄「コンビニ!!?」 京太郎「朝方、宮守の顧問のトシさんから単三10個入り買っといてって言われまして」 玄「び、びっくりしたぁ……。なんだパシられただけかぁ……」 京太郎「岩手に来てまさかこんなに早くパシられるとは思いませんでしたよ」 ――宮守女子高校 京太郎「そんなわけで到着」 玄「あっさり着いたね」 トシ「来たね京太郎。遠い所からご苦労さん」 京太郎「あ、いえいえ。 出迎えありがとうございます、トシさん」 京太郎「これ、単三です」スッ トシ「ああ、ご苦労さん」 京太郎「そんで。 こちら、同伴の」 玄「松実玄です。 よろしくお願いします!」 トシ「ようこそ宮守へ。 私は麻雀部顧問の熊倉トシ。よろしくね」 玄「はい!」 トシ「うん。 良い返事だ」 ――宮守女子高校:麻雀部室 トシ「ここがうちらの麻雀部」 玄「部員、いらっしゃらないんですね」 京太郎「そりゃまだ9時ですし」 トシ「ああいや、一人来てるよ」 ガチャッ エイスリン「タダイマ戻リマシタ!」 トシ「この子がね」 京太郎「おおっ」 玄「外人さんだっ」 エイスリン「? ドチラサマ?」 トシ「おかえりエイスリン。 この二人は……」 京太郎「今日と明日の二日間、麻雀部の雑用バイトを受けた須賀京太郎です」 玄「同じく、松実玄です」 エイスリン「ザツヨーバイト?」 トシ「言ってしまえばお手伝いさん。 メイドみたいなもんだよ」 エイスリン「メイドッ!」 トシ「ほら、自己紹介しな」 エイスリン「ハイッ!」 エイスリン「エイスリン・ウィッシュアート デス! エイスリンッテ呼ンデクダサイッ」 エイスリン「須賀クン! 松実サン! ヨロシクオネガイシマス!」ペコリ スッ (握手の絵) 京太郎「あ、ども」 玄「よろしくお願いしまーすっ」 トシ「とりあえず午前中は部室と小道具の清掃をお願いする。 そこの掃除道具を好きに使ってくれ」 トシ「私は教員室で仕事してる。 それじゃあ、頑張るんだよ」 京太郎「はいっ」 玄「了解ですっ」 京太郎「んじゃ玄さんは窓を。 俺、床掃いてます」 玄「がってん!」 サッサッ 京太郎「……意外とホコリ少ないな。 これなら廊下の掃除も出来るかも……」 エイスリン「…………」 クイクイッ 京太郎「ん。 あ、エイスリンさん」 エイスリン「ワタシモ掃除、テツダイマス!」 京太郎「え? そんな、いいですよ」 エイスリン「テツダイマス!」フンスッ 京太郎「……あー。 じゃあ牌磨きをお願いしますか?」 エイスリン「ハイッ! マカセテクダサイ!」 エイスリン「……」キュッキュッ 京太郎「……いい子だなぁ……」 玄「京太郎くんちょっとちょっとっ」クイクイッ 京太郎「ん」 玄「コレ見てコレっ」 京太郎「? なんすか」 玄「じゃーんっ」スチャッ 京太郎「……伊達眼鏡?」 玄「 おもちスカウター です」 京太郎「は?」 玄「これを通しておもちを見ると、相手の【おもち力】が解るという優れ物なのです」フフン 京太郎「はぁ………」 玄「ちなみに玄さんにしか使えませんっ」 京太郎「……いいんじゃないですか?」 京太郎(どうでも) 玄「というわけで早速エイスリンさんのおもち力チェック!」 京太郎「……」 エイスリン「……」キュッキュッ 玄「ピピピピピ」ジー 京太郎「自分で言うんですか」 エイスリン「……」キュッキュッ 玄「ん……ん……んー……デン!」 玄「出ました! おもち力49! 一般人レベルですねー」 玄「可もなく不可もなし。 誇れもしないし蔑まれもしない。 普通も普通ですね」フンフム 玄「どうですっ京太郎くん!」クルッ 京太郎「エイスリンさん、床掃除終わったんで手伝いますよ」 エイスリン「ワァ! アリガトウゴザイマス!」 玄「………あれー?」 京太郎「ふぅ。 あとは雀卓とイスの清掃かな」 エイスリン「雀卓モ掃除スルンデスカ?」 京太郎「牌詰まりを起こさないようにとかセット時間が短縮できるようにですね。 ちょっと面倒ですよ」 京太郎「なのでエイスリンさん。 後は俺だけで……」 エイスリン「テツダイマスヨ!」 京太郎「……それじゃあ、サイコロん所のビスを開けてもらえます? これ、ドライバーです」 エイスリン「マカセテクダサイ!」グッ 玄「……なんかいいムードだなぁ……」 ガチャッ 豊音「おはようございまーすっ」 塞「あら? お客さん?」 シロ「……誰……」 玄「!!」 ――― ―― ― 塞「須賀くんに松実さんね。 お疲れ様」 豊音「バイトかぁー。 お疲れ様ですっ」 シロ「掃除とかダル……」 京太郎「雀卓は今メンテ中ですので、すいませんがあと小一時間程かかります」 京太郎「なのでその間は待っててもらうしか……」 塞「ふうん」 塞「……それで? 私たちは何をすればいいの?」 京太郎「えっ。 それじゃあ俺らの意味が……」 豊音「そうだねー。皆の物なんだから皆で掃除しなきゃねー」 京太郎「皆さん……」 シロ「……」ソロリ... 塞「こーら。 逃げようとしないっ」グイッ シロ「……ダル……」 エイスリン「ゴ開帳デス!」パカッ 塞「へぇ……自動卓の中ってこうなってるんだ……」 豊音「天井拭き終わったよ―。 次はなにかなー?」 シロ「……zzz」フキ... 塞「こーら寝るな! しっかりイスの足拭く!」 シロ「ぅ……面倒だなぁ……」フキフキ 京太郎「いやぁ、宮守の皆さんが皆親切な人で良かったですね玄さん」 玄「…………」プルプル 京太郎「……玄さん?」 玄「お……」 玄「おもちスカウター! 発動!!」バッ 京太郎「うわぁ」 玄「ターゲット補足……姉帯 豊音、臼沢 塞、小瀬川 白望……」 玄「ピピピピ......おもち力測定中……………デンッ!」 玄「測定完了……! 結果を報告……」 玄「姉帯豊音……おもち力70! ……あの高身長に劣らぬおもち……!」 玄「臼沢塞……おもち力62!……安産型……バランスが良い……!」 玄「小瀬川白望……おもち力68! ……奴め……あの服の下にとんでもないもの隠してやがる……!」 玄「……すばらしきおもち哉……」 シロ「……なにあれ」 京太郎「気にしないでください。 初めての岩手なんで興奮してるんですよきっと」 シロ「ふーん……」ギィ 豊音「あっシロ! そのイス、背もたれのネジ取れて……」 シロ「えっ……うわっ」 バタンッ シロ「……痛ぅ……」 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 エイスリン「背モタレ……取レチャッタ!」 塞「あーあー……。 サボってるからよ、全く」 シロ「……痛っ」 豊音「ちょっと診せてー。あー、左肘のところ少し打っちゃてるねー」 京太郎「お、俺。水持ってきますっ」ダッ 玄「……ハッ」 玄(もしかしてチャンス到来なのでは!?) 玄「小瀬川さんっ、このイスどうぞっ」サッ シロ「ん……ありがと……」 玄「それで、左腕診せてください」 シロ「ん……はい」スッ ムギュウ 玄(お……おもちが右に寄ってるぅ……!) シロ「……どうなの?」 玄「あ、ああはい! 少し赤くなってますけど今後に響くほどじゃないと思いますハイ!」 シロ「あ、そう」 豊音「背もたれのネジ、どこいっちゃったかなー?」スッ ムギュ 玄「!!」 玄(姉帯さんのヨツンヴァイン……!! おもちが寄せて上がってぇ……!!) 塞「んっしょっと。 背もたれ、どこ置いとこうかしら……」 ムニュ 玄「!!」 玄(おもちが背もたれで潰れてるぅ……!) 玄「えへ……えへへ……」 シロ「……」 シロ(え、なにこの人……怖い……) ――― ―― ― 京太郎「水道水道っ。 こっちだっけか!」ダッ ドンッ 「痛っ!」 京太郎「うおっと! 危ないっ」 ギュッ 「……くない……?」 京太郎「す、すいません。 怪我は無いですか?」 「……えっ?」 胡桃「……男子?」 京太郎「ど、どうも」 胡桃「……! は、離して!」グイッ 京太郎「うおっと、すいません!」スッ 胡桃「……それで……どうして男子がここに?」ジロッ 京太郎「あ、はい。 俺たち……」 胡桃「ふぅん……バイト……」 京太郎「はい。 あ、すいません! この近くに水道ってありますか!?」 胡桃「水道? そこ左曲がってまっすぐの所」 京太郎「ありがとうございます! それでは麻雀部で後ほど!!」ダッ 胡桃「……」 胡桃(何急いでるんだろ) 胡桃「……ちょっと待って!」 胡桃「私も行く!」 ジャー 胡桃「し、シロが!!? ホントに!? 須賀!!」 京太郎「はい鹿倉さん。 もしかしたら骨に響いたり……」 胡桃「そ……そんな……」 胡桃(シロが骨折……!?) 京太郎「よっと、こんくらいでいいかな……」 胡桃「………っ」ワナワナ 京太郎「……鹿倉さん?」 胡桃「シロッ!」 ダッ! 京太郎「え、ちょっと」 京太郎「……行っちった」 タッタッタッ... バンッ ! 胡桃「シロ!!」 シロ「……い、いい加減離して」グイッ 玄「いやぁもうちょっとだけぇえへへえへえへ」 シロ「……なにこの人……」 胡桃「……あれ?」 エイスリン「オハヨウゴザイマス! クルミサン!」 豊音「あー胡桃ちゃん、おはよー」 塞「遅かったわね。 バスでも遅れてた?」 胡桃「……」 胡桃「あれ?」 京太郎「小瀬川さん、水汲んできました」 シロ「あ、須賀……くん。 ありがと」 京太郎「濡れタオル当てといてください。 骨に異常ないですか?」 シロ「余裕で大丈夫だと思う。 それよりこの人どうにかして……」 玄「うえへへ」 京太郎「なにトリップしてるんですか、このおもち狂」ポコッ 玄「あうっ」 胡桃「……シロ……? 腕……大丈夫なの?」 シロ「あ、クルミ。 大丈夫、ちょっと打っただけ」 胡桃「こ、骨折とか……」 シロ「? 別にしてないけど……」 胡桃「…………」 胡桃「す、須賀ァ!」 胡桃「あ、アンタさっきシロの座ったイスが横転したって!!」 京太郎「? そう言いましたけど」 胡桃「シロが腕から倒れて重傷だって!!」 京太郎「いや、そこまでは言ってませんよ」 京太郎「もしかしたら骨に響いてるかもしれないってだけで骨折までとは……」 胡桃「うっ……」 京太郎「それに、そんな重傷だったら水汲んで無いで保健室行きますよ普通」 胡桃「っ……」カァァァ 京太郎「……? 鹿倉さん?」 胡桃「……!」プルプル 胡桃「バッカみたいっ!!」 バシンッ 京太郎「いてぇ!!?」 京太郎「なんで叩かれたんだろ……」 豊音「あははー。 チョーどんまいだよー」ナデナデ エイスリン「須賀クン! 雀卓開ケトイタヨ!」 京太郎「お、ありがとうございます。 それじゃあメンテしますか」 塞「え、できるの?」 京太郎「別のバイトで何度か診たことあるんで。 あっ、コンベアベルトが少し空いちゃってますね」 京太郎「それにVベルトも亀裂入ってる。 テンリーダーはまだ大丈夫かな。あ、でもホッパーリングがすり減ってる……」 塞「……へぇぇ」 豊音「こうなってるんだねー」 エイスリン「? ??」 胡桃「……充電したい……でも出来ない……」ウズウズ 玄「……」ジー 胡桃「? ……何?」 玄「……おもち力30。 雑魚か……」フッ 胡桃(よく分かんないけどなんか腹立つ!!) ――少しして シロ「暑い……痛い……ダルい……」 京太郎「ホントそうっすね……。 喉乾いてきた……」カチャカチャ 玄「あ、須賀くん。 私水筒……」 スッ 京太郎「ん?」 エイスリン「ドウゾッ」 京太郎「アクエリ……ありがとうございますっ」 エイスリン「ドウイタシマシテッ!」ニコッ 京太郎「……あぁ、美味い……」 エイスリン「フフッ」ニコニコ 玄「あっ……」 シロ「……喉乾いたなぁ……」 玄「!! でしたらコレッ!」 シロ「……」 シロ「いや、こっちがいい」スッ ゴクッ 京太郎「ちょ、それ俺のっ」 シロ「……ん、ありがと……」スッ 京太郎「……ど、どういたしまして……」 シロ「うん……」 玄「ぐ、ぐぬぬ……」 シロ(あの人……なんか嫌な予感するなぁ……) 玄(水も滴るイイおもちにしようとしたのに……) ガチャッ 塞「はーい皆ー。 素麺出来たわよ―」 豊音「チョーいっぱいあるからたくさん食べてねー」ドンッ 胡桃「器ここ。 ツユこっちで薬味それ」 京太郎「素麺。 いいっすね~」 玄「おひょっ!(チャンス再来!)」 豊音「須賀くん! ツユは濃い目と薄目、どっちがいいかなー?」 エイスリン「須賀クン! コオリ、欲シイデスカ?」 京太郎「あの、自分でやりますから……」 玄「小瀬川さん、素麺お取りしましょうか?」ジロジロ シロ「自分でとるから……それとどこ見てんの……」 玄「えへへ…………おもち……」 シロ「……須賀くーん。 助けてー……」 玄「ああ、待って隠れおもち!」 京太郎「えっと、辛子辛子……」 スッ 京太郎「おっ?」 胡桃「ん」 京太郎「ああ、ありがとうございます。 鹿倉さんも辛子派ですか?」 胡桃「別に……」 塞「胡桃は舌がまだ子供だからね。 辛いの駄目なのよ」 胡桃「さ、サエ! 要らないこと言わない!」 京太郎「……そうなんすか?」ニコニコ 胡桃「うぐ……。 わ、笑うな!」 京太郎「そんな変なことじゃないですよ。 辛いもの苦手なんて可愛いじゃないですか」 胡桃「か、かわっ……!」 胡桃「~~ッ」カァァァァ 塞「あらまぁ」 ――夕方頃 京太郎「よっし! これでとりあえず今日の分は終わりですね!」 玄「お疲れー!」 塞「お疲れ様。 麦茶どうぞ」スッ 玄「これはこれは、どうもどうも」 トシ「お疲れさん。 随分綺麗になったね」 京太郎「ありがとうございます。 明日は買い出しですか?」 トシ「そうだね。 まぁ詳しいことは明日言うよ」 トシ「一先お休み。 よく頑張ってくれたね」 京太郎「……それでしたら、俺たちだけじゃないですよ」 京太郎「宮守の皆さんが手伝ってくれなかったら、きっと今日だけじゃ終わりませんでした」 豊音「須賀くん……」 エイスリン「須賀クン……」 塞「……へぇ……」 胡桃「…………」 シロ「…………」 京太郎「だから、バイト代を少し減らしてくれたって構いません」 トシ「ハハ、流石にそこまではしないさ」 京太郎「でも、それくらい皆さんに感謝してるってことなんです」 豊音「須賀くん……!」キラキラ エイスリン「須賀クン……!」キラキラ 塞「あらあら……」 胡桃「……ふんっ」 シロ「……zzz」 玄「……京太郎くん……」キラキラ 京太郎(……この人はどうだろ……) トシ「そうかい。 それじゃあ明日の働きも期待してるよ」 京太郎「はい。 それでは」 玄「お疲れ様でしたー!」 豊音「じゃあねー須賀くーん!松実さーん!」 エイスリン「二人トモ! マタ明日デス!」 京太郎「また明日ー」 玄「さようなら~!」 ――旅館にて 玄「お疲れ様―!」 京太郎「お疲れ様でしたー」 玄「いやー疲れたねー。 ほら見てココ、腕の所。 もーパンパンですよー」 京太郎「どれ、マッサージしましょうか」モニッ 玄「あっ……ああんっ……すごいっ……テクニシャンッ……」ビクッ 玄「ふぅ……良いお湯だったぁ……」 玄「京太郎くーん。 お風呂あがった……よ?」 京太郎「ん、どうも」スッ 玄「何書いてたの?」 京太郎「ああ。 明日の買い出しん時何を買うかのメモとその費用の計算を」 玄「へぇぇ。 何買うの?」チラッ 京太郎「自動卓が結構ガタ来てたんで、大体はその部品を。 後は生活用品を少し」 玄「結構かかるんだね。 あ、ここ間違ってるよ」スッ ムニュ 京太郎「……ちょっと玄さん……4つ目の約束……」 玄「え? …………あー」 玄「…………」ニヤニヤ 京太郎「…………」 ポコンッ 玄「あうっ」 京太郎「よし。 これで今日はおしまい」パタンッ 玄「お疲れ様。 何から何までありがとね、京太郎くん」 京太郎「いえいえ、好きでやってることですから」 シンッ...... 玄「……それじゃあ始めよっか……」 京太郎「……ええ。 今まで我慢して来ましたし」 玄「【第一回、おもち談義】を!」 京太郎「いよっ! 待ってました!!」 玄「今回のおもち候補者はこちらの3名」 【小瀬川 白望】【臼沢 塞】【姉帯 豊音】 京太郎「ふむ。 面白いカードですね」 玄「正直言って分けるなら二択なんだけどね」 京太郎「小瀬川さんと姉帯さん、ですか?」 玄「勿論!」 京太郎「そりゃまあ大きさから言ったら彼女らにしか分は無いでしょうね」 京太郎「ですが【至高のおもち】の条件は3つあるのを忘れましたか?」 玄「まさか! 私が作った条件だもの、忘れるわけありません!」 玄「【大きさ】! 【形】! 【手触り】!」 京太郎「そう。 その3つです」 京太郎「だから、まだ誰が至高なのか決めるのは早いですよ……」 玄「フフフ……すいません……。 なんせ久々なものでして……」 京太郎「それでしたら俺だって久々ですよ。 こうして玄さんとおもち談義をするの」 京太郎「正直、我慢するのが辛かったですよ。 仕事に差し支えないよう抑えるのは」 京太郎「この時間が……どれほど待ち遠しかったか!」 玄「それであの仕事ぶりですか? 尊敬に値しますよ、【同士】!」 京太郎「ありがたきお言葉です、【師匠】」 京太郎「しかしどうして【第一回】? これまで師匠とは何度も談義を開いてきたのに」 玄「なに、それはネット上でのこと。 こうして直接対面して話し合うのはコレが初めてでしょう?」 玄「ですからそれを記念として今回を新たに【第一回】としたのです!」 京太郎「! ……流石は師匠……。 感動しました……!」 玄「同士京太郎……顔をあげなさい。 そして始めましょう」 玄「聖なるおもちを求める為に!」 京太郎「はい!」 京太郎「とまぁネット上のノリはこのへんにして」 玄「ここからは静かにやろっか。 騒ぐと迷惑になりそうですしね」 玄「それで、さっきあげた通り【大きさ】で言ったらこの二人が圧勝だと思うの」 京太郎「確かに初見で大きさを競うならこの二人ですね……」 京太郎「【形】はどうですか?」 玄「長身でありながらバランスの整ったおもちを持っている姉帯さん。対して小柄でありながらもアレほどのおもちを持つ小瀬川さん」 京太郎「常識で考えるなら、バランスの良い姉帯さんが有利ですか?」 玄「確かにそうかもね。 でも近年、低身長で小ぶりの女性が増えつつある中アソコまでのおもちを持つ小瀬川さんも引かない」 京太郎「これは難しい……」 玄「……形に付いては引き分けということにしておこっか。 じゃないと談義が進まないし」 京太郎「そうですね」 玄「最後に【柔らかさ】なんだけど」 京太郎「これはもう玄さんに任せます」 玄「……やっぱり?」 京太郎「流石に男の俺がおいそれと触れるわけにはいきません」 京太郎「【イエス、オパーイ。 ノー、タッチ】」 玄「……京太郎くんの座右の銘……か」 京太郎「全てをあなたに託します。 玄さん」 玄「……わかったよ! おまかせあれ!」 玄「京太郎くんの、その確固たる紳士心。そして無念! ……私が必ず晴らしましょう……!」 京太郎「師匠……頼みました……!」 玄「……以上をもって、第一回おもち談義を閉じます」 玄「礼!」 京太郎「っ!」バッ 玄「それじゃあまた明日ね、京太郎くんっ」 京太郎「はい、おやすみなさい。玄さんっ」 ――翌朝 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「……いい加減止めてくださいよそのニヤけ顔」 玄「ハッ。 ごめんごめん……。 今日、あのおもち達をこの手で触れられると思うと……」 玄「止まらなくて……」ニヤニヤ 京太郎「……」 グニグニ 玄「い、いふぁいいふぁいいふぁい!!」 京太郎「さあ行きましょうか」 玄「なんか夜と朝のテンションのギャップが酷いよ……」ジンジン... 玄「……同士のDVに悩まされています。 どうすればいいでしょうか。 (奈良県 17歳)」 京太郎「なに言ってるんですか。 早く行きますよ」 玄「……ふぁい……」 ――宮守女子高校 9 00 京太郎「え? デパートですか?」 トシ「ああ。 この近くで雀卓部品が売ってる所って言ったらあそこしかなくてねぇ」 京太郎「それはいいんですけど……移動方法は電車ですか?」 トシ「そうなるね。 ああ、移動費はあたしがもつよ。 安心しな」 京太郎「そうですか? なんかすいません……」 トシ「ハハ。 子供ってのはいつまでも大人の世話を焼かせるもんなんだよ」 トシ「気にすることじゃない」 京太郎「……ありがとうございます」 京太郎「というわけで、デパートに繰り出すことになりました」 シロ「ダルイなぁ……」 塞「デパートなんて久々ね。 何年ぶりかしら」 豊音・玄「「ジャコス行くの!?」」 京太郎「はい、ジャコスですよ」 胡桃「…………」 京太郎「どうかしましたか? 鹿倉さん」 胡桃「い、いや……別にっ」 京太郎「?」 エイスリン「デパート……行ッタコトナイデス!!」 豊音「ジャコス楽しいよー! エイスリンさんにも色々教えてあげるよー!」 玄「こっちにもジャコスあるんですね! 楽しみです!」 胡桃「うるさいそこ!」 シロ「……うるさ……」 塞「移動は?」 京太郎「電車です。 移動費はトシさんが」 塞「そう。 なら、安心ね」 京太郎「それじゃ、いきますかー」 玄・エイスリン・豊音「「「オーー!!!」」」 ――ジャコス 10 30 玄「着いた―!!」 豊音「ジャコスー!!」 エイスリン「オッキイデスネー!!」 京太郎「……ホント……ここまでの道程とかマル無視ですね」 塞「窓から見えるものなんて田んぼと畑しかないからねぇ。 ほら、行くわよシロ」 シロ「……マッサージ機……」 塞「あーはいはい家電店ね、わかってますから」 塞「というわけで、私とシロは家電店行ってくるわね」 京太郎「あ、はい。 集合時間はどうします?」 塞「んー……。 12 00でいいんじゃない?」 京太郎「じゃあそうしますか。 ……玄さんはー……」 玄「私達は皆でゲームセンターに行ってきます!!」 豊音・エイス「「マス!!」」 京太郎「……はい」 胡桃「……」 京太郎「鹿倉さんはどうしますか? 臼沢さん達と家電店行くか、姉帯さん達とゲーセンか」 胡桃「私は……」 グッ.... 京太郎「?」 胡桃「……す、須賀に着いてく……」 京太郎「俺にですか? 麻雀店練り歩くだけで面白くないですよ?」 胡桃「い、いい。 それで、いいから」 京太郎「そすか? んじゃ、行きましょうか」 玄「最初はUFO行きましょうよUFO!」 豊音「いやーここはやっぱりプリクラだよー!」 エイスリン「???」 シロ「……塞……おぶって……」 塞「嫌に決まってんでしょ。 ほら、歩く歩くっ」 ――ジャコス麻雀店 京太郎「お、あったあった。 大コンベアベルト1つお願いします。 それとホッパーリングのツメをいくつか」 店員「……お兄さん……どっかの業者さん?」 京太郎「いえ、ただの雑用係です」 店員「……最近の雑用係はすげえな……ほいよ」 京太郎「ありがとうございます。 それと、この近くでVベルト売ってる所ないですか?」 店員「Vベルト? ならあっちのホームセンターに有ると思うよ」 京太郎「わかりました、ではそちらに行ってみますね」 店員「あーい、毎度ー」 京太郎「鹿倉さん、お待たせしました。 次行きましょう」 胡桃「う、うん……」トテテ 京太郎「えっと……ついでにマットも買っとこうかな……それと……」 胡桃「…………」ジー ――ホームセンター 京太郎「よし、これで後は宮守の方に送ってもらえれば、と」 京太郎「鹿倉さん。 買い物も終わりましたし、皆と合流しま……」 京太郎「……あれ……」 京太郎「鹿倉さん?」 胡桃「……」ポツーン 胡桃「どうしよう……」 胡桃(迷子った……) 胡桃「だからデパートは嫌なのに……」テクテク 胡桃「大体須賀も須賀! 歩幅合わせずスタスタ行くから……」テクテク 胡桃「行くから…………」テク.... 胡桃「…………」 胡桃「……ふぇ」ジワ ギュッ 胡桃「! な、なに!」 京太郎「鹿倉さんみーつけたっ」 胡桃「あっ……須賀……」 京太郎「すいません、勝手に行き過ぎましたね。 ちゃんと歩幅合わせます」 胡桃「……うっ……」 京太郎「? 鹿倉さん?」 胡桃「ばかぁ!!」 ペシンッ 京太郎「あいてっ」 胡桃「一人でスタスタ行かない! お前は生き急いでいるのかバカ!」ペシンッ 京太郎「すいません」 胡桃「ホントに目付いてんの!? それ義眼じゃない!?」ペチンッ 京太郎「大丈夫です本物です」 胡桃「ちゃんと周り見る! 気配り足りない! それでも雑用係!?」ペチッ 京太郎「はい」 胡桃「もうっ……ったく……もぉ……」 ギュッ 胡桃「!!」 京太郎「ならこうすれば……離れること無いですよね?」 胡桃「あっ……」 京太郎「俺の手、汗ばんでませんか?」 胡桃「うっ……だ、大丈夫……」 京太郎「なら良かったです」 胡桃「……うぅ」カァァァァ ――マクドナル○ 12 00 豊音「コレすっごく綺麗に撮れたねー!」 玄「最近のプリクラはいろんな加工ができますからねー! アハハ! これなんて! ほら、エイスリンさんも見てください!」 エイスリン「……? チャリデキタ?」 京太郎「楽しそうですね」 玄「あっ! 京太郎くん、おかえりー!」 豊音・エイス「「リー!」」 京太郎「ホント楽しそうですねこのやろう」 塞「……はぁ……」 シロ「……ダル……」 京太郎「家電店でなんかあったんですか?」 塞「ああ……須賀くん……。 ……君じゃないとは思うんだけど……」 京太郎「?」 シロ「……私たちの胸……揉んだ?」 ――― ―― ― 京太郎「なるほどねぇ。 悪質ですねそりゃ」 塞「まさかマッサージ機で寝てる所を襲われるとは思わないでしょ……」 シロ「……はぁ……」 京太郎「…………」チラッ 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 京太郎(ちなみに姉帯さんの方は……?) 玄(プリクラ機の中で抱きつく時に一発) 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 玄「お目当ての物は買えた?」 京太郎「ええ。 玄さんが仕事してる間、ばっちりと」 玄「うむ! じゃあ帰ろっか!」 豊音「まだもうちょっと居たいんだけどなー……」 エイスリン「トッテモタノシカッタデス!」 塞「早く帰りましょう……」 シロ「もう来たくない……」 玄「……あれ? 鹿倉さんは?」 京太郎「いますよちゃんと」スッ ギュッ 胡桃「……///」 京太郎「ここに」 塞「あらまぁ、親子みたい」 玄「わぁ可愛い」 胡桃「う……うるさい……///」 ――宮守女子高校 14 00 トシ「うん、きっちり全部届いてるね」 京太郎「よっし。 それじゃあ最後に一仕事しましょうかっ!」 玄「えー」 豊音「えー」 エイスリン「エー」 シロ「えー」 塞「子供かっ」 京太郎「……せめて玄さんは手伝ってください」 玄「……じゃあちょっと待ってて」サッ 京太郎「……?」 玄「………………ふぉおおおおおおおおお!!」 玄「松実玄! 行きます!!」ビシッ 京太郎(……さてはおもちプリクラを見たな……) ――16 00 カチンッ 京太郎「よし……これで、OK!」 京太郎「作業終了! お疲れ様でした!」 玄「あー疲れたー!!」 京太郎「……腹減ったなー……」 塞「だと思って、おにぎりを作っといたわよ。 はいっ」スッ 京太郎「ありがとうございます! 頂きます!!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 豊音「お味噌汁もあるよー。 はいっ、どうぞー」 京太郎「美味い! 最高です!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 胡桃「……漬物……あるけど……」 京太郎「ぜひ頂きます!!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 トシ「二日間、ご苦労さん。 これ、バイト代だよ」スッ 京太郎「ありがとうございます」 玄「諭吉さんが5人見える……!」 トシ「一生懸命働いてくれたんだ。 それにこの後もどっか行くんだろ? これでしっかり食ってしっかり働くんだよ」 京太郎「トシさん……ありがとうございます!」 玄「うぐっ…… (罪悪感で胸が……)」 エイスリン「須賀クン! コレ、ワタシノメールアドレスデス!」スッ 豊音「須賀くん、私もー!」スッ 胡桃「……これ……私の……」スッ 京太郎「ど、どうも……」 塞「岩手に来ることなんて滅多にないでしょうけど、近くを寄ったら顔ぐらい出してね?」 シロ「……元気で……」 玄「はい! そちらもお元気で!」 玄(おもちも!) 京太郎「それではみなさん! さようなら!!」 玄「ありがとーございましたー!!」 トシ「風邪引んじゃないよー」 豊音「さよーならー!!」 エイスリン「Good Bye !」 胡桃「……さよなら」ボソッ シロ「じゃあねー……」 塞「お元気でー!」 ―――― ――― ―― ― ガタンゴトン 京太郎「二日間、お疲れ様でした。 玄さん」 玄「京太郎も! お疲れ様でした!」 玄「クタクタだけど、すっごく充実した気分だよ!」 京太郎「でしょうね」 玄「おもちを拝んで、触れて、ジャコス行って! それでお金も貰う! ホント最高だよー!」 京太郎「でしょうね」 玄「次は何処に?」 京太郎「東京です。 王者白糸台ですよ」 玄「ひゃー……ちょっと緊張するね……」 京太郎「とは言っても今日一日は移動に使いますから、ゆっくりしましょうよ」 玄「そうだね。 ……おもち談義の続きもしたいし!」 京太郎「おっ! そうですね! ……でっ。 【柔らかさ】の方はどうだったんですか?」 玄「いやーそれがさ! 意外なことに臼沢さんのおもちが――――」 ―――おもちマイスター玄とその弟子京太郎の至高を求める旅はまだ始まったばかり――― ―――この先、いかなるおもちに出会うのだろうか――― ―――二人の旅は、まだまだ終わらない――― ――続く 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6367.html
京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」 京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」 京太郎「もういつの間にか喋るだけで騒がれるレアキャラになっちまってるし………こんなんじゃダメだ」 京太郎「俺は確かに存在してるって証明してみせねーと」 京太郎(もはやフルチンで部室に行くぐらいやんねーと、存在感出せねーのかもな……) 京太郎「……って、待て待て。それは流石にダメだろ」 京太郎「存在感示すどころかこの世から社会的に抹殺されかねないだろそんなことしたら……」 京太郎「落ち着け、一旦落ち着くんだ俺……よし」 ――――――――― ガチャッ 京太郎「ちーっす」 優希「おっ?来たか!我がい…………ぬ」 和「こら、ゆーき。ちゃんと須賀くんって言わなきゃダ………メ……」 京太郎「おう優希、和。咲はまだか?」ブランブラン 京太郎「ちょっとフルチンしたぐらいで何も退部させなくてもいいじゃねーか……」 咲「何言ってるの京ちゃん……?退学にならなかっただけでも良い方だよ」 <お、フルチン男がいるぞー <宮永そいつに近づくとフルチンされるぞー!! 咲「…!」キッ 京太郎「いいよ咲……事実だし」 オーコワイコワイ ニゲロー 京太郎「それにしてもこれからどうするかなー……部長と染谷先輩は赦してくれそうにないし」 京太郎「優希も俺の事避けるし和に至ってはガン無視だし」 咲(そ、そりゃそうでしょ!あんな事目の前でされたら) 京太郎「女子どころか男友達もみんな俺から逃げて行ったしな」ハハ 京太郎「みんなに嫌われちまったし、もう転校でもするかー」 咲「……私は?私は京ちゃんのこと嫌ってなんかないよ?」 咲「確かに変な事したなとは思うけど、それはいつものことだし……」 京太郎「咲一人いてもな……何かが変わるワケでもないし」 京太郎「どうすっかなーこれから」 京太郎「……」 京太郎「咲、決めたよ俺」 咲「えっ?何を?」 京太郎「俺、バスケ部に入るよ」 咲「バ、バスケ?何で急に?」 京太郎「そもそも和目当てで麻雀部なんかに入ったことが間違いだったんだ」 京太郎「麻雀部なんだからそりゃ麻雀弱けりゃ空気になるよな」 咲「それは分かんないけど……京ちゃんバスケなんてできるの?ウチ結構強いって聞いたよ?」 京太郎「今から入団テスト受けにいってくる」スッ 咲「え……いや、ちょっとそれは気が早すぎるんじゃ」 咲「……ってもういないし」 ―――――――――――― 京太郎「たのもー」ガチャ 「あん?……おっ、コイツ噂のフリチン野郎じゃねーか!」 「え!?うわホントっすね!」 「なに~?ウチにもフリチンしにきたの?」 京太郎「いや、俺をバスケ部に入れてくれって言おうと思ってきたんだけど……」 「断るのだよ。お前のような奴がいると部全体の空気が悪くなる」 京太郎「でも入団テストに受かれば入部してもいいんですよね?」 「ハッ、お前みたいのが受かるワケねーだろ。そんじゃその入団テスト俺が相手してやるよ」 「いいんすか勝手に決めちゃって?まだ部長きてないっすよ?」 「いいんだよ。どうせ俺に勝てるのは俺だけだ」 京太郎「……じゃあ、アンタに勝てば入部していいんだな?」 京太郎「……!」 「だから言ったろ?お前にゃ無理だってよ」 「ま~当然でしょ。逆にフリチンくんに負けてたら恥ずかしくて自殺するレベルじゃん」 「と、いう事で入部はお断わりなのだよフリチンくん」 京太郎「ダメでした……」 咲「もう、だから言ったのに!」 咲「調べたらウチのバスケ部ってインターハイ二連覇中だって話だし、今年も三連覇確実って言われてるんだよ」 京太郎「うへぇ、バスケ版白糸台ってことか」 咲「もう今日は帰ろう?ね、京ちゃん」 ――――――――――― 京太郎(今はなんとか咲がいるから心の支えになってるけど……そろそろ限界だな) 京太郎(俺がいるとあいつにも迷惑がかかるし、もう潮時か?) 京太郎(ごめんな……母さん父さんカピ………咲) 京太郎(これ以上みんなに迷惑かけるわけにはいかないし、俺は家出するよ)ソーッ 京太郎(しばらくは鹿児島の婆ちゃんち過ごすかなー) ――――――― ―――――― 京太郎「突然ごめんな婆ちゃん」 婆「何があったかは聞かないけど、辛い事でもあったんだろ?」 婆「心が休まるまでずっとここに居ていいからね」 京太郎「婆ちゃん……!」ジーン 京太郎「昔はボンバーマンとか言ってバカにしてごめんな」グスッ 婆「いいんだよ。……あら、みかんが無くなってしまったね」 京太郎「あ、俺が買ってくるよ!」 婆「スーパーの場所分かるかい?」 京太郎「おう!任せとけって!」 霞「……」 京太郎(スーパーのおばさん優しかったなー、若いってだけでみかんたくさん貰ったぜ) 京太郎「婆ちゃんよろこんでくれるかなー……ん?」 霞「……」スタスタスタ 京太郎(うおおー!巫女さんだ!) 京太郎(長い黒髪に綺麗な顔立ちで、中々グッとくるなー……) 京太郎(………おっと、婆ちゃん待たしてんだったな。急いで) 霞「こんにちは」ペコリ 京太郎「っ!?あ、はい!こんにち……」 トンッ 京太郎「……は?」 霞「ふふっ」 京太郎(え?え?……あれ?)グラッ ドサッ 霞「んー」ペロッ 霞「若くて瑞々しい身体ねぇ。これならきっと姫様も喜んでくれるわ」 ―――――――― 京太郎「……うっ」 京太郎(ここは……?確か俺はみかんを買いに行って……) 霞「あら、お目覚めかしら?」 京太郎「!?」ゾクッ 京太郎(そ、そうだ……確か俺はこの人に……っ!) 霞「キミ、名前は?」 京太郎「……!」ビクッ 京太郎「……す、須賀京太郎です」 霞「目覚めたばかりで喉が渇いてるでしょう?何か飲み物注いであげるわね」 京太郎「……」ガクガク 霞「はい、どうぞ」 京太郎「……ありがとうございます」 霞「ごゆっくり」ニコニコ 京太郎「……」 京太郎(な、なんだよあの女の人……マジでやべぇ、早くこっから出なき) 霞「ふふっ」グイッ 京太郎「んぐ!!?」 霞「苦しいでしょう?苦しいでしょう?」ギューーーッ 霞「私の言う事聞いてくれるわよねぇ?京太郎くん」グググッ 京太郎「がっ……ぐっ!!」ジタバタ 霞「うんって言ってくれなきゃ死んじゃうわよ?どうするの?」 京太郎「きっ、聞きます!!聞きます……からっ!」 霞「あらそう?素直で嬉しいわ」パッ 京太郎「……はぁ、はぁ」 京太郎「だっ誰か!!誰か助けて!!」ダッ 霞「!」 霞「誰が大きな声出して良いって言ったかしら?」グイッ 京太郎「ひっ!?」 霞「怒らせちゃったわねぇ、私のことね?本気で怒らせちゃったわねぇ?」グイグイッ 京太郎(な、なんだこの馬鹿力!?この人本当に女かよ……!?) 霞「小蒔ちゃんに差し出す時変に抵抗されても困るから、従順になるまでいたぶってあげるから」ニコニコ 京太郎「や、やめて……」 京太郎「やめてくれええええええええ!!!」 ――――――――― ―――――――― ――――――― 界「咲、何時だと思ってるんだ?」 咲「ごめんお父さん。でもこれが終わったらすぐに寝るから」ジョキジョキ 界「……また新しい捜索ポスター作ってるのか」 咲「……」 界「いい加減諦めたらどうだ?彼が居なくなってもう半年」 咲「っ!」バンッ 界「……」 界「ああ、そんな事を言いに来たワケじゃないんだ。これ咲宛てに来てて渡すの忘れてたからさ」スッ 咲「……なにこれ?DVD?」 界「中身は見てないから分からないが、お前宛てだよ」 界「じゃあおやすみ咲。あんまり遅くならなうようにな」 咲(誰からだろう……?名前書いてないし)ガサゴソ 咲(中身見れば何か分かるかな……)ピッ ――――――――― 小蒔『ああ、新月の夜をどれだけ待ちわびた事でしょう!』 京太郎『あ、あがが……』 小蒔『またこうして身体を交える時をずっと楽しみにしておりました京太郎様』 初美『この新月の夜までに京太郎さんの体はちゃーんとほぐしてありますよー!ですよねーはるる?』 春『芸術品に仕立て上げておいた』ニコッ 小蒔『ありがとうございます初美ちゃん、春ちゃん』 小蒔『今度はうっかり心臓を止めてしまわないようゆっくりいきたいと思います!』 京太郎『か、帰して……家に、帰して……』 霞『宮永さんだったかしら?』 霞『ごめんなさいね、もう彼の体は一生姫様の物なの』 霞『彼はずっとここで暮らすからもうあなたの元に帰ってくることはないわ』 霞『だからもう無駄な事は辞めたほうがいいと思うのよ……それだけ伝えておきたかった』 霞『それじゃあ、また半年後に送るから。それまで楽しみに待っててもらえると嬉しいわ』 ―――――――――― 咲「なにこれ………なにこれ?京ちゃんなの……?」 咲「ど、どうして京ちゃんがこんな酷い目に……」 咲「……うっ!」 咲「おええええええっ!!!」ビチャビチャ 咲「こ、こんなのってないよ………いくらなんでもあんまりだよおっっっ!!」 カンッ
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/32.html
. 京太郎「これで今日の授業終わりーっと」ノビー 咏「きょうたろー部活行こうぜー」 淡「部活行こー!」ガシッ 京太郎「ぬおっ!いきなり乗るなよ淡!」 淡「淡ちゃん専用きょーたろー号発進ー!」 京太郎「淡、かはっ、首…首」 淡「あーごめんごめん」 京太郎「げほっ、げほっ、はぁーぜぇー」 淡「大丈夫?」 京太郎「大丈夫だ」 淡「なら行こー!どひゅーんって!」 京太郎「へいへい」タッタッ 淡「きょーたろー遅いぞー」ユラユラ 京太郎「暴れるな、暴れるなって」 京太郎(背中に少しだけ当たってんだよ!) 淡「ごーごー!」 咏「………」ピキピキ 淡「きょーたろー、のーせーて!」 京太郎「ん、いいぞ」 淡「えへへ~、じゅーでんじゅーでん!」 京太郎「邪魔だけはするなよ」ナデナデ 淡「むふぅ~しょうがないな~」 照(充電……) エイスリン(ナデナデ……) エイ照(ウラヤマシイ!)(羨ましい!) 京太郎「んーっと……ここは」ズズッ 淡「こっち切っちゃおうよ!あとお茶ちょうだい!」 京太郎「はいよ」 淡「んーあったか~い」ズズッ 淡「そんでもっておいしい!」 京太郎「ん、そりゃ良かった」 郁乃(間接キスか~それはちょ~っと)ゴゴゴゴ 憩(許せへんなー)ゴゴゴゴ 京太郎「!?」 淡「ん?どうかした?」 京太郎「い、いやーなんでもないぞーあはは」 淡「へんなきょーたろー」モフモフ 五人「ぐぬぬぬぬ」 エイスリン「タイサクカイギ!」 咏「たっく、淡はやっぱり許してらんないよねぃ」 エイスリン「ゼッタイニユルサナイ!」 憩「せやせや、あんなうらや……こほん、真面目にやってほしいですーぅ」 照「郁乃、今どんな感じ?」 郁乃「京太郎くんはず~っと淡ちゃんの頭なでてるで、淡ちゃんは京太郎くんに抱きついて寝とるよ~」 エイスリン「アノドロボウネコ!」 憩「どこでそんな言葉覚えたんや……って何観てはるんですか?」 郁乃「京太郎くんと淡ちゃんの部屋の映像やで~」 咏「いつの間にそんなもん……」 霞「あらあら、みんなして何やってるの?」 エイスリン「テンチュウ!」 照「淡を排除する」 咏「どうやったら淡を消せるかな~ってねぃ」 霞「やたら物騒なのは気のせいかしら……」 郁乃「でもいくら何でもやりすぎやで~、朝も昼も夜も食べさせ合いっこ、一緒にいるときは大抵おんぶか手ぇ繋いで」 照「部活中もあんなに好き放題にやって」 エイスリン「コレデイカレズニイラレルダロウカ!イイヤイレマイ!」 霞「まあ、でもあの子たちは姉弟だからしょうがないんじゃないの?」 咏「しょうがなくなんかねぇだろ、京太郎は淡だけのもんじゃねーっての…………って」 「姉弟!?」 霞「そうよ、京太郎くんの生き別れの双子のお姉さんが淡ちゃんなんですって」 郁乃「せやな~確かに二人とも金髪やし~……ってんなわけあるかい!」 照「そんな話聞いたことない」 エイスリン「パツキンナラ!ワタシガアネノカノウセイモビリューシレベルデソンザイスル?」 憩「せやから部屋も同じだったん?」 霞「そう、淡ちゃんがここに越してくるときに京太郎くんがね」 京太郎『淡にはこのこと黙っておいてください!』 霞「ってね、淡ちゃんも淡ちゃんで」 淡『きょーたろーには秘密だからね!』 霞「って、二人とも好き合ってるのに距離をはかりかねてるのよ」 霞「京太郎くんは」 京太郎『淡はああ見えてよく物事考えてるんです、俺と姉弟なんてわかったら、きっと距離をあけようとする』 京太郎『だから、伝えられなくって、伝えたくないんです』 霞「淡ちゃんの方は」 淡『きょーたろーに姉弟だって言ったら結婚してもらえないし付き合ってすらもらえなくなる!』 淡『わたしはそんなのイヤ!』 霞「って、いいすれ違いよね、見てるこっちが恥ずかしいわ」ウフフ エイスリン「カンショウニヒタッテンジャネエヨババア」 照「姉弟の絆なんて引き裂いてナンボ」 憩「二人とも言葉悪ぅない?」 咏「あーあ、まっ、潔く諦めるとすっかねぃ」 郁乃「せやね~しゃあないわ~」 淡「きょーたろー!どの服がいい?」 京太郎「こっちでいいんじゃないか?」 淡「えーこっちの方が可愛いよー」 京太郎「なら聞くな」ペシッ 淡「あうっ」 淡「きょーたろー!食べさせてー!」 京太郎「はいよ、あーん」 淡「んふふ、おいしっ!」 京太郎「そっか、そりゃよかった」ナデナデ 淡「うんっ!」 淡「きょーたろー!なでなでしてー!」 京太郎「よしよし」 淡「えへへ、きょーたろー」 京太郎「なんだ?」 淡「きょーたろーは、私のこと、好き?」 淡「私はねー、きょーたろーが大好きっ!」ニパッ 淡「……すぅ……ぅ」ギュゥ 京太郎「…………」ナデナデ 京太郎「姉さん……か」 京太郎「好きだよ、淡」ギュッ 淡「ぁぅ…………ぇへへ」